所属している合唱団で
ドイツレクイエムという歌を練習しております。
7月に公演を控えており昨日は一日練習でした。
レクイエムと言うとキリスト教の歌、
神に捧げる歌といったイメージですが
ドイツレクイエムを作ったブラームスは
むしろ、神ではなく
人の生涯を
自然になぞらえたような
表現しているのではないかと思います。
苦しみ嘆き生きた人たち、
そしてそれを乗り越えてきた人たちへの賛辞
人は草花のようにやがて朽ちていく
それは自然の一部そのもの
でも魂は永遠に残り続けていく
昔の人々が畑に育つ植物を見るように
種を蒔きいつか実りをつけるその日まで待ち続ける
泣き苦しみながら種を蒔き
いつか大きな実りになることを待って
それまで耐え忍ぶ。
人は様々な経験を通じ
悲しみ苦しみを味わいながら
いつか自分の糧となるまで
耐え忍んで生きているのかもしれません。
ですから、
どれほど大変なことが自分の身に起きようとも
その経験を消化し自分の一部とできるのです。
きっとブラームスもそう言っている。多分。