もしあなたが歩けなくて車椅子生活をされていたら?

 

私の想像でしかありませんが

外出の時、段差があったり

なかなか一人での移動が大変なことも多いのではないでしょうか?

付き添いの家族がいる場合もありますが

そうではないこともあるでしょう。

人によっては周りの目を気にすることもあるかもしれません。

急いでいる人とぶつかってしまうことだってあるかもしれません。

 

私は大変なんじゃないかな?

と思っていました。

 

実際に、自分の身体に不自由なことがある人は

人に迷惑をかけてしまうとか

人に見られたくないと思う傾向があるのです。

それが原因で外出を控える方もいます。

実際は障害があっても

自由に出かける権利はあるし

公共の施設だってそのための対策は必要です。

 

ただ、自分が人と違う点や

他の人と比較してできないことがあると

自己否定になりやすいです。

 

ただある日、

私に声をかけたご年配の車椅子の女性は

強かったのです。

突然後ろから

「ちょっとアンタ、改札通って上の階行くからちょっと手伝いな。」

とカッコよく声をかけられました。

 

「どこまで行きます?」と声をかけると

私の行き先よりも遠い駅まででした。

 

一緒に電車に乗ることまではいいけれど

そこから先はどうしましょ?

「駅員さんに伝えて

行き先で駅員さんに待っていてもらうようにした方がいいんじゃない?」

と聞きますが、

「えー、めんどくさい。いいのよ。いつもやってるんだから。

その辺の人捕まえて降ろしてもらうわ。」

 

なるほど、そうやってサバイブしてきたのだな。

 

今日は歌舞伎を見に行き、明日は友人とお茶するのと

電車の中で私が降りるまで

ずっと話し込んでいたので

おそらく周囲の人は完全に私が家族か知り合いと思っていることでしょう。

 

本当に大丈夫?と

私は自分が先に降りることが心配でしたが

「そんな心配無用、ありがとね。」

とアメちゃんを渡されました。

 

そうか、できないことはしょうがないじゃん。

できるやつに頼めばいい。

これぞおばあちゃんの自己肯定か笑

 

自分のできないことは認めて

できる人にお願いし

その分、他で誰かの役に立てることはたくさんある。

 

人と違っても自己否定しなくてもいいのです。

 

ただそう思えるようになるまでは

手放していかなければならない感情はありそうです。

 

人からどう思われるか

人に迷惑をかけたくない

 

車椅子の方でなくても

多くの人が抱えがちな悩み

 

おばあちゃんみたいな心持ちは

生き抜く力として必要かもしれません