菌ちゃん大好きDrレイチェルです。

 

そういえば、以前セミナーで

腸内細菌と健康やダイエット、病気の話をした時に

やせ菌についての質問をいただきました。

 

巷にはやせ菌、デブ菌と呼ばれるようになった

菌ちゃんがいます。

やせ菌と言うのはバクテロイデス門の菌の一種で

肥満を抑制する効果のあるものです。

デブ菌はフィルミクテス門に属する菌の一種で

少しの食べ物からエネルギーを作り出し、

余ったエネルギーを脂肪として蓄えます。

 

そう聞くと

「どうしたらそのやせ菌を増やせるのか。」

と興味が湧く人もいます。

食物繊維をとり、腸内環境の改善をすることが前提ですが

菌の働きだけで

都合よくいい、悪いと決めてしまうのは

勿体無いかもしれません。

菌ちゃんたちがお腹の中に住み着いてくれたのは大事なご縁。

お母さんから引き継がれたり、

成長過程で環境から腸の中に取り入れた菌です。

昔は飢饉などで

痩せてしまうことのほうが圧倒的に不利でした。

そうなると、いわゆるデブ菌の意味は大きいのです。

 

よそからの菌ちゃんをもらうと言う考えもありますが

一緒に暮らしている菌ちゃんたちのバランスをとることも

大切だと思っています。

 

ちなみに腸内細菌たちはだいたい3歳ごろに

腸に住みつく菌ちゃんたちが大まかに決まってきます。

菌ちゃんたちは善玉菌、悪玉菌、日和見菌と分けられることがあり

善玉:悪玉:日和見=2:1:7とも言われています。

そのなかでバランスを崩したりします。

食事のバランスが乱れたり

便秘になったりストレスが溜まれば

悪玉菌優位になります。

 

そもそも誰一人として、同じ菌の組成になると言うことはありません。

まさに運命の相手。

運命共同体です。

その菌ちゃんたちと仲良くするために

食事やストレスケアをすることが大切だと思います。

 

そうこうしていたら

また、最近になって、別のやせ菌なるものも

判明しました。

それはブラウディア菌と呼ばれる菌ちゃんたちで

米を主食にする日本人に多い腸内細菌です。

 

でもこの菌、

特定の何かを食べると増える

と言うわけではなく

満遍なくバランスよく食べると

増えると言われる菌だっりします。

 

つまりですね、

自分にとって都合の良い

菌ばかりを増やすのではなく

やっぱりバランスなのです。

 

糞便移植と言って

他から細菌を腸の中に移植することで

特定の疾患の症状が和らぐと言った報告や

実際にそれを適応されている国もあるようです。

それで症状が和らいだり、改善されるのであれば

もちろんとてもいいのですが

 

個人的な私の考えとしては

菌を人の都合に合わせるのではなく

共生共存を心がけること

腸の中の環境を良くするために

食べ物やストレスケアをして

居心地良くいてもらうことのほうが大切だと思っています。