SIBO(小腸内細菌異常増殖)と呼ばれる病気を聞いたことがありますか?

 

いつもバイキンちゃん、菌ちゃん、腸内細菌LOVEなDrレイチェルですが

今日はちょっと困った病気についてもお話しします。

 

腸内細菌は腸の中で人の健康に役立つ作用をしていますが

その働く場所は主に大腸になります。

 

消化管は

口から始まり、食道、胃、十二指腸、小腸(空腸、回腸)と移行し最後に大腸になります。

それぞれに役割があり、

口は食べ物を噛み砕き、唾液の混ざって消化しやすい準備をし

食道は食べたものを蠕動運動で胃に運び、

胃は胃液と蠕動運動で食べ物を細かく分解しお粥状にします。この時強力な酸で体にあまり入ってほしくない細菌を殺します。

十二指腸は胃から運ばれた食べ物に胆汁と膵液を混ぜてタンパク質や脂肪を分解しやすい形にします。

小腸は

そして大腸は

 

小腸の中にも1万個ほど少量の細菌はいますが、

大腸の100兆個と比べると圧倒的に少ないです。

 

でも何かの原因で小腸の中に腸内細菌が増えてしまうと

腸内細菌は運ばれてきたものを小腸で分解し始めます。

すると小腸の中でメタンガスや水素ガスを発生させます。

 

これが原因でお腹はパンパンになり

お腹が痛くなったり

ゲップが異常に出たり

下痢や便秘をしやすくなったりします。

 

そういった方は腸にいいと言われる

発酵食品で症状が悪化することがあります。

 

このSIBOは通常の検査では判断が難しく

なかなか診断がつかず

症状に悩む多くの人を苦しませています。

 

主な原因は

小腸の動きが悪くなること

胃酸が少ないこと

食物繊維や発酵食品の摂りすぎなどがあります。