合唱団に入った初日のことを思い出してみました。

 

最初にパートに振り分けられました。

女性なので、ソプラノかアルトになります。

私は元々、会話の声は低めです。

アルトに所属することになりました。

 

最初に歌を長年しているセミプロのソプラノ方が

みんなの前で合唱曲を披露してくれました。

 

さすが自分の学生時代の合唱とは違いなと

あんな風にできるようになるかしら?と思いました。

 

その後、発声練習、キーボードに合わせて音を出したりしました。

でも、実際に声を出す前から

音を外したらどうしようとか

変な声だったらどうしようとか

気がきでありません。

音が高くなると特にその不安は増します。

 

では実際に歌ってみましょうとなりましたが

私は歌えません。

歌えないというのは

声が出せないのです。

特に出だしの部分です。

みんなが歌い始めてくれれば

なんとなく誤魔化しながら入っていけます。

そんな調子なので、絶対一人でなんか歌えません。

 

手が震え、うっすらと汗が出てきます。

肩にも力が入るので当然喉も閉まります。

 

実際は私が注目されている訳ではないのに

たくさんの目が私をみているような気がします。

そして、私がどういうものなのか

品定めをされているような気がしてしまいます。

 

この場から逃げたい。

この場に立っていられない。

息が苦しい。

死んでしまう。

いや、死んでしまいたい。

このような思いが頭の中を駆け巡ります。

 

はあ、やっと終わった。

やぱり私ダメだな。

本当に公演に参加できるだろうか。

こんな感じが続くのはしんどいな。

この日は一人反省会をしながらトボトボ帰りました。