最近になって、腸もれや腸内細菌叢の乱れによって

起きる病気がたくさんあることがわかってきました。

 

腸もれは、腸の粘膜の細胞同士の接着がゆるまって、

腸から体内に本来入ってきてはいけない異物が大量に流れ込み

この異物を除去するために免疫細胞が活発に活動することで体の至るところで炎症がおきる現象でした。

免疫機構が暴走し、本来異物ではないものまで攻撃をしだすと

免疫疾患やアレルギー疾患になります。

 

 腸もれが原因とされる病気は

いわゆる生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞、癌)

アレルギー、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、

神経変性疾患、認知症、抑鬱障害などがあります。

 

腸内細菌の餌となる食物繊維が少なくなることで、

腸の動きも、腸内細菌もうまく働かけなくなり

このような病気が起こりやすくなってしまうのです。


昔は食事から野菜や穀物をとることは当たり前でした。

季節の野菜、お米、味噌汁、漬物など、食物繊維や腸にいい細菌たちを自然に取り入れていたのです。


今は、食事自体がどんどん不自然になり、

加工されたものが当たり前になってしまいました。

これらが自然とのつながりを絶ってしまった代償ならば

もう一度自然とのつながり、細菌たちとの共生を作っていけばいいのです。