腸がうまく働かなくなるといろんな病気が起きます。
腸もれがその一つです。
もともと、腸の粘膜のすぐ近くには免疫細胞がたくさんいて、何かのきっかけで異物が粘膜の細胞の間を潜り抜けて体内に侵入すると、この免疫細胞たちが異物を除去するために働きます。
腸もれとは、細胞同士の接着が緩むことで異物が体内に大量に入り込み、これによって免疫細胞が異物を除去しようと活発に働くことです。これはすなわち炎症が起きるということです。それが全身に波及して体の至るところで炎症が起きます。
腸もれを起こす原因は、
①食物繊維不足
食物繊維不足のために腸の蠕動運動が低下します。
本来は蠕動運動は腸の筋肉運動なので血流、酸素などを必要としています。
蠕動運動が低下すると使われなくなった酸素が血液から腸内に流入します。
大腸はもともと酸素が少ない状態がいい状態です。
腸内の有用菌は酸素があると生息することができません。
一方有害菌は酸素があっても生きることができます。
有用菌が減ることで短鎖脂肪酸も作られなくなります。そして有害菌も増えていきます。
短鎖脂肪酸が作られなくなることで、免疫機能がうまく働かなくなり、炎症が起きやすくなります。
やっぱり腸内細菌の食べ物になる食物繊維は大事ですね。