現代のように医療が発達する前は感染症によって亡くなる人が多かったです。

よく知られているところでは、結核、ペスト、コレラ、天然痘などがあります。

 

衛生環境が良くなり、薬の開発が進み、感染経路や予防法など細菌についての知識が深まったことで、亡くなる人も減りました。

 

でも、医療が進んだ現在でも感染症が流行することはあります。

インフルエンザなどで寒くなったり、湿度が低くなったりで起きることもありますが、

 

地震、台風、洪水で河川の氾濫など災害後に感染症が流行ることもあります。

 

 

水が確保できない、食料が確保できない、安全なところが確保できない。

一時的に衛生環境が悪くなることで起きますし、

人が避難のために集まり集団感染なども起きやすくなります。

そのような時はストレスも溜まりますし、免疫力も下がるので尚更でしょう。

 

戦争時は感染症が流行する傾向にあります。

実際に戦死者よりも感染症で亡くなった人の方が多い戦争もあります。

戦地に赴き、また相手の兵士が侵入し、今まで触れたことのない細菌に触れることもあります。

戦地は決して整った環境ではありません。

クリミア戦争で有名なナイチンゲールですが、戦地の療養所はネズミが駆け回り、ノミやシラミも多く、負傷した兵士たちの衛生管理に努めた結果、死者が減りました。

 

また栄養失調にもなりますし、自分がいつどうなるかわからない状況にあれば相当なストレスにさらされます。

 

そうなると宗教にすがりついたり、他の何かのせいにしたくなることもあります。

ペストが流行した時代に魔女狩りが流行ったこともその影響でしょう。

 

感情と感染症の関係。

戦争のような大きなことでなくても、恐怖であったり、悲しみであったり、人の感情が揺さぶられている時は、交感神経が優位になり免疫力が下がります。

 

感情に囚われ、自分を見失いがちな時は

一度自分のことを冷静に見ることができるように感情を扱えるようにしたいものです。