堺 「平助もう戻れんのけ?」
平助「相場は生きものやな、あれは人間をだめにすけんなあ」
堺「お前は、仕手相場をつくっちまった。相場は、いいタイミングで後乗りするのが一番や」
平助「なつかしいなあ。お前と鉛取引した時は愉快やったのお」
堺「ほな、わしは行くで。前場に仕掛けるけん。」
平助「ほな」
堺は、そのままタクシーに乗り込み東京に帰っていった。
平助は、千葉の館山が好きだった。
元々、海のないところで育ったからだろう。
千葉の海は、平助の心を癒してくれた。
タイ、上海、ロンドン、シカゴでの戦いを思い出しながら
海の見える歩道を果てしなく歩いていった。
