天空に広がる大宇宙の中。光と影の競演のごとく、生命体は、誕生しては、滅びていく運命である。多くのみんなは、多くの中の一人としてこの世に生を受け、あまりの多くのみんなと背比べをしながらの日常を送っている。わが道チャリンコ道の下を見ていると、そこには、どんぐりの実とクヌギの実が一つずつ落ちていた。人間界からしてみれば、夏の間育った木の実、͡コナラとクヌギの木のみであることは、承知のことである。しかし、その実もそこまで大きくなるには、何十年かそれ以上に気を大きくして、やっとの思いでドングリとクヌギの実をつけて、木の下に落とすのである。雑木林に行けば、夏の間は、もしかすると樹液を出している木には、クワガタムシやカブトムシがたかっていることがある。最高背丈、十二センチ級のノコギリクワガタを見つけたことがある。あごがとてもながく大きく広がり、胴体もやや細めながらも、とても大きなクワガタだった。これがもし、オオクワガタだったら、当時十二万円はしただろうか。そんなおり、道端で見かけたドングリとクヌギの木のみ、ひとつずつ、おもわず素通りした。ともいうのも、雑木林に夏の間、みんなと遠足に行くと、半ズボンをはいたポケットに入りきらないほど、木の実が集まる。大きくは、松ぼっくりのみ、その厚手の実の隙間から種がおちるというが、焼けたりしないとなかなか種もでてこないらしい。とわいうものの、松の木もあるところには、たくさんある。もしや、アカマツの木の下にマツタケなどがあれば、うれしいと思うが。まず、でどころを見つけるのは、山に慣れている。ほんの少数はだけだろうと思う。いいものは、常に早い者勝ちになり、ますます、山奥でなければ、自然のゆたかな実りには、出会えないということだろうと思う。そして、見逃した、どんぐりの実とクヌギの実。これら一つずつ、たまにその辺を通る。やまの愛嬌ある日本リスならば、あっうまそうと思うのだろうか。やっぱり。今のうちにたくさん集めて、冬ごもりに備えることが仕事ですね。ありがとうございます