皆さま、こんにちは。

久しぶりに過去の話をアップします。


3週間ぶりになるので、自分もどこまで書いたっけ?と確認する始末。。。

両親が、私と姉家族に会いにきて食事をした日の数日後、父が救急搬送されたという連絡が入り、姉と共に実家のエリアの病院に向かいました。

姉には、夫との離婚を考えている、ということを数日後に告白する予定だったのですが、新幹線の車内で事の経緯を話すことに。。。

ってところまで書きました。

その続きです。


うり坊    うり坊    うり坊    うり坊    うり坊

こちらは過去の出来事になります



父が救急搬送された病院へ向かうため、姉と共に新幹線に乗り込みました。


車内で一息ついてから。


姉が突然言いました。


「らぶか。この新幹線に乗っている時間はどうせ私たちは何もできない。この前言っていた、らぶかが話したいって言ってたこと、今話して。」


すごい、と思いました。


この状況下で、この心理状態で、このセリフが出るとは。

子を持つ母は強いのだ。


責任感の強い長女の性格で、父のことも、妹のことも、自分が支えなければ、という気持ちでいてくれたのかもしれません。

車内で話すのはいかがなものかと躊躇しましたが、幸い乗客はまばらです。

今手術で戦っているであろう父には申し訳ないけど、今話そう、と決心しました。


この4ヶ月、あまりに多くのことが起こりすぎて何から話していいのか分かりません。


時系列に少しずつ話していきました。


4ヶ月前、夫から突然別れたいと切り出されたこと。

それまでの夫婦関係は良好だと自分は思っていたこと。

不審に思い調べたら、女性の存在を隠して離婚を画策していたことが分かったこと。

その女性は過去に夫と交際歴があり、その交際は、何と私が夫と同棲を開始した直後から婚約前までの期間だったこと。  

女性から振られ、交際は1年弱で終了、ほどなくして夫は、何事もなかったかのように、同棲中の私と婚約し入籍したこと。私は全く気がつかなかったこと。

ある日、離婚歴を戸籍から抹消する方法を夫がネットで調べていたこと。この事実が、既婚者と隠しての交際かもしれないと疑惑を持つきっかけになったこと。

探偵に依頼し、不貞の証拠を入手したこと。

女性へ慰謝料請求をし、現在両者弁護士を入れて交渉中であること。

女性は既婚者と知らなかったと主張していること。おそらくそれは事実であること。

女性は夫と関係を断つ、誓約書に署名する意志がある、と言いつつも、現在も水面下で夫と接触し続けていること。

気持ちはまだ追いつかないが、冷静に考えて、夫のような人間とはもう一緒に生きていく価値はないと考えていること。

離婚を検討しているとはいえ、今夫婦関係を継続している以上は、女性には夫と関係を断つ旨誓約書に署名して欲しいと思っていること。

そのために、今は2人の関係継続に気づいていないフリをしていること。



ここまで堰を切ったように、一気に話しました。


姉は、時折、


「らぶかは、悪くない。」

「うん、それでいいんだよ。当然だよ。」

「よく我慢したね。耐えたね。」


と言ってくれました。


これらは、さりげない一言ですが、夫のスマホを見たり、探偵を雇って調査を入れた自分自身に抵抗感を持っていた状況でしたから、私にとっては、この姉の一言一言のおかげで、とても気持ちが軽くなりました。


4ヶ月間、誰にも言わずに我慢していた反動はすごいものがありました。

堰を切ったよう、まさにそのとおりで、溜めていたものが一気に流れ出す、という感じでした。

その後、なぜ夫は不倫に走ったのだろうか、という話になりました。

確かに不倫が始まった頃から、ほとんどセックスレスだったかもしれません。

私は、それを夫の仕事上のストレスによるものと解釈していました。当時取引先の不祥事で会社と取引先の間で挟まれ悩んでいたからです。

精神的な繋がりは良好で、セックス以外のスキンシップはかなりありました。旅行も不倫発覚直前に行ったばかりで夫も楽しんでいました。


甘えんぼうで、会社から帰宅すると、いつもハグを求めてくる夫でした。別れたい、と私に突然言い渡すその直前まで。

「全く訳が分からない。」


と姉に答えました。


今思えば、夫にとって私は母親のような存在に変わっていたのかもしれません。


姉との分析は続きます。


夫婦喧嘩に時折なった時は、普段優しい夫が豹変し、支離滅裂な屁理屈で私を論破すること。

彼の言っていることは明らかにおかしいのだが、全く認めず、論点をずらしていき、結局は解決しないこと。

半ギレになって、煙草を吸いにベランダへ行くのだが、10分後戻ってくると、普段の夫に戻っており、ひたすら謝ってくること。

謝ったからといって自分の主張を取り下げる訳ではなく、結局は私が夫の主張を受け入れた形でうやむやに終わってしまっていること。

一番大きな喧嘩は、自宅の全ての部屋に溢れかえっていた何千枚ものCDの山を整理するようお願いしたのがきっかけだったこと。

家の収納スペースに合わせた量にするよう1年の猶予期間を設けたのにもかかわらず、約束を守れなかったこと。

全く悪びれず、一方的に理解不能な主張を続ける夫に、ある日、私はヒステリック症状が突然起き、寝室に半日閉じこもって号泣したこと。

ヒステリックに怒り、呼吸が荒くなり号泣するということは、生まれて初めての経験だったこと。

その後、1週間ほど私は夫と目を合わせられなくなったこと。

徐々に気持ちも落ち着き、夫と会話を交わせるようになり、夫婦仲が戻ってきて、その後は、相変わらず夫婦何でも一緒に過ごす生活が再開したこと。

しかし、その大喧嘩の1ヶ月後に、夫は女性に連絡を取り、交際を再開させていたことを後に知ったこと。

「夫にとっては色々なことの積み重ねで、私への気持ちが離れてしまったのだろうけど、このCDに関連する喧嘩が大きなきっかけになったのだと思ってる。」

そう姉に伝えました。


姉は、同棲開始直後の私たち夫婦の家を見たことがある唯一の人でした。

姉は、あのCDの山、いえ、島々を見ています。

夫用のクローゼットは服ではなく、CDが1000〜2000枚ほどぎっしりと詰まっています。


寝室の夫側のベッドの周りにも沢山のCDが囲むように置いてあります。

収納のキャパシティを完全に超えているため、やや広めのリビングには、3箇所に分けて、CD島があります。

全て合わせると2〜3畳分ほどのスペースをCDのタワーが何棟もそびえ立っているイメージです。

合計何枚あるのか数えたことはありませんが、5000枚以上はあるでしょう。


私はその雑然とした部屋でストレスを抱えて暮らしてきました。

結婚したらこんな部屋に住みたい、こんな家具を揃えたい、という夢は打ち砕かれました。


「CDに関する喧嘩が不倫のきっかけになったのかもしれない」

と答えた時、姉が即答しました。



「……それってアスペルガーじゃない? たぶん。」


 
え?  



何それ?



どこかで聞いたことがある言葉です。


恥ずかしながら、私にはこの言葉に関する知識はほとんどありませんでした。

病気なのか障害なのかの区別もついていませんでした。

アスペルガーと聞いて私が抱いていたイメージは、昔映画で見た主人公。


レインマンってご存知でしょうか?


ダスティ・ホフマン主演です。トム・クルーズも共演していましたよね。


もうひとつは、


トム・ハンクス主演のフォレストガンプ。


話し方が一風変わっている、視線を合わせない、過集中で、特異な能力を発揮する人、というイメージでした。

要するに、


アスペルガー = 少し風変わりな部分が見た目でも分かる人


という誤った知識を持っていました。


私の知識は、知的障害や発達障害の違いも分からないレベルのものでした。

もちろん、ADHDとかLDというような言葉も知りません。


姉から、夫がアスペルガーではないかと言われた時、


姉は何を言っているのだろう。

彼は、全くもって普通じゃないか。



明るくユーモアもあり、会社では人と普通にコミュニケーションを取っている。

こだわりは強くて扱いづらいし、人とぶつかる傾向があるけれど、大企業に勤め、高い収入も得ている。社会人としては成功している部類だ。


あまりの突然の姉の発言に私は困惑しました。



「収集癖がすごいらしいよ。アスペルガーの人って。」



確かに、CDの収集癖はすごいけど。。。


彼はアスペルガーなのか???


フォレストガンプのトム・ハンクスと夫は全然違う。


無知識な私は、トム・ハンクス演ずる男性をアスペルガーと勝手に決めつけ、彼と夫を重ね合わせ、絶対違うと思いました。


やがて新幹線は両親の住む地方に到着します。


一旦ここで夫の話は終了しました。



あとでネットで調べてみよう。



この日から、私の怒涛のネット検索が始まります。