姉"うーん。来月の休みはね、1日と5日だけだから無理だなあ。"
姉とはよく有休を一緒に取ってランチをしたりして仲良く過ごしています。妹からのいつものお誘いだと思っているのでしょう。
らぶか"半日休暇とかも無理そうですか?"
諦めずに聞きました。
それだけ精神的に限界にきていたのです。
姉"私の会社はそういう休み方できないのよー。ごめん。"
すぐに返事がきたのですが、
少し間を空けて、またメッセージがきました。
"同僚にお休みを交代できるか聞いてみるから、1日待ってて。"
ただ事ではない何かを姉は感じ取ったのでしょう。
らぶか"すみません。"
無理して調整してくれるからには、もう少し踏み込んで事前に話しておくべきでしょう。
らぶか"実は今年に入ってから1人で抱えている問題がありまして、精神的に追い込まれて体調を崩していました。自分だけで抱えきれなくなってきてしまって。"
らぶか"大変申し訳ないけど、お姉ちゃんに話を聞いて欲しくて。"
姉"大丈夫? 早く言えばいいのに。"
姉"抱える時間が長すぎだよ。"
らぶか"ごめん。"
姉"なんとか調整するから待ってて。"
らぶか"ちなみに私の夫の件です。重くて不快になる話です。ごめんなさい。"
姉"了解です。"
らぶか"体調はやっと安定してきたのでご安心を。でもまだ呼吸が浅いの。無理言ってごめんね。"
姉"私は大丈夫。らぶかことが心配だよ。"
らぶか"聞いてもらったら、少し楽になれるかなと思って。"
姉"了解です。じゃ、調整できたら連絡するね。"
らぶか"ありがとう。また今度ね。"
とうとう言ってしまった。。。
まだ何も話していないのに、姉に話せる、と思っただけで、胸につかえていたものが小さくなったような気がしました。
お姉ちゃん、驚くだろうな。。。
姉に話すのは、夫と離婚してもいい、離婚したい、と思えるようになってからと決めていました。
私の気持ちは固まってきましたし、姉の長男が無事大学に入学して、姉も一息ついたところです。
さあ話そうと思ったら、1ヶ月後に両親が会いにくることになり、夫も交えて皆なで食事することが決まりました。
家族ディナーの前に、姉に話してしまったら、姉は夫と平常心で接することができなくなるでしょう。それは避けたかった。
結果、さらに1ヶ月待たなくてはいけなくなり、カレンダーで今日の日を指折り数える毎日でした。
やっと話せる。。。
長かった。。。
ふと、夫が今何をしているのか気になりました。
CDショップ巡りに行くと言って14時に出かけていきました。
たぶん帰宅は19時過ぎでしょう。
古いスマホを確認してみましたが、また機内モードになっているのか、昨夜以降の履歴が一向に更新されません。
諦めて夕食の準備を始めました。
19時半過ぎ、夫が帰宅しました。
何故だか上機嫌でした。
さっきまで一向に更新されなかった履歴が、一気にアップされました。
「〇〇公園 アクセス」
「△△庭園 アクセス」
「□□橋 喫茶店 喫煙」
「□□橋ラブホテル おすすめ」
「ラブホテル ドリーム」
「ホテル エスポア 新館」
「ラブホテル オーロラ」
やはり、ジャイ子氏と密会していたようです。
ラブホテルに実際行ったかどうかは確定できませんが、少なくとも会ってはいるでしょう。
乗車履歴を確認しました。
夫が最初に行ったと言う、〇〇寺エリアは、いくらタクシー好きの夫でもさすがに遠く、電車を使うはず。
でも、乗車履歴は何もありませんでした。
3つのエリア全て電車以外の移動だったことになります。それは絶対あり得ません。
最後にレシートチェックしましたが、CDを購入したレシートはひとつも出てきませんでした。
夫の報告が嘘であることはほぼ確定です。
妻の両親に会い、
その後、不倫相手と密会。
帰宅後、妻の用意した夕食を当たり前のように食べる。
どこまで、自分勝手なのか。