さんごママの探偵事務所へ行った翌日のこと。

3日連続定時でそそくさと帰る私に向ける、スタッフの軽い視線を背中に感じながらも、オフィスを出て、南瓜さんの探偵事務所へ一直線。

そして、無事契約を済ませました。


南瓜「この調査契約書は絶対ご主人に見つけられない場所に保管しなきゃダメよ。今日はこれから自宅に持ち帰るしかないから、封筒に入れましょうね。」

と言って、封をしてくれました。

南瓜「これで見られることはないでしょ。」

南瓜「この前の私の名刺、大丈夫よね?あんなの見られたら一発アウトよ。」

らぶか「はい。写真撮って隠しました。」

南瓜「お互いの連絡手段は携帯電話用のメールアドレスがいいわね。GmailとかiCloudみたいなのは、別のデバイスからアクセスできるから、避けた方がいいのよ。」

南瓜「私とのメールは即削除。ゴミ箱フォルダからも完全に削除しておくのを忘れないでね。」

南瓜「それと、自分で無理にご主人のこと探ろうとしないこと。これからは調査員に任せて。ここで貴方が浮気を疑っていることがご主人に知れたら、彼の警戒モードは高くなるから、証拠が取りづらくなる。」

らぶか「はい。」

南瓜「ご主人の写真持ってきました?」

らぶか「はい、今からメールで送ります。」

南瓜「あら、いい男ね。目が大きいから、女性好きなタイプね。」

らぶか「はい、どうやらそのようです。」

南瓜「唇が薄いから、少し情が薄いかもしれないわね。」

らぶか「はい、本人も自分は情が薄いと自覚しております。」

南瓜「私ね、貴方の厚い唇好きなのよ。特にこの下唇の方。でも口紅の塗り方が下手。教えてあげたいわね今度。眉の描き方も。ちゃんとやれば、貴方もっと綺麗になる。綺麗になって、彼をびっくりさせてやりなさいよ。他の男に取られるんじゃないかって心配させるくらいじゃないとダメなのよ、女は。」

らぶか「はあ。それは私の最も苦手とするテクですね。夫が帰宅すると玄関先まで忠犬ワンコのように駆け寄ってたくらいですから。」

南瓜「貴方、真面目すぎるのよ。さっきから貴方の話ずっと聞いてて思ってたわ。貴方ずっと我慢してきたの。彼は貴方の良さを理解していない。もう夫に合わせる必要なんてないわよ。どんどん外に出て遊んで心配させちゃいなさいよ。」

らぶか「はあ。でもお家でゴソゴソしてるのが好きなんですよね、私。お酒弱いですし。。。」

南瓜「あとね、日記つけるといいわよ。理由は2つあるの。ひとつは、将来裁判になった時の証拠資料のため。夫婦破綻していたと主張されない為に、夫といつどこで食事した、旅行した、何を話したかを、毎日きちっと書いておくの。」

らぶか「ふむふむ。」


南瓜「何時に食事した、だけじゃダメよ。夫と一緒に何時にどこで何を食べたかまで書かなきゃダメ。写真があればなおいいわね。ご主人も写真の中にさりげなく入れるようにして。レシートやチケットなどもなんでも残しておいた方がいい。」

らぶか「なるほど。」

南瓜「もうひとつの理由は、これからの浮気調査のため。夫は何時に起きたか、何時に帰宅したか。髭を剃ったか剃らなかったか。服やネクタイは何を選んだか。貴方に何を話したか。飲み会は何曜日だったか。何でもない会話でも記録に残しておくと、ご主人の怪しい行動のパターンが見えてくる。密会の日が予想できるから調査費用が抑えられるでしょ。」

らぶか「それなら私でもできそうです。やってみます。」

南瓜「日記は見られないようにね。」

らぶか「はい。では、スマホのメモアプリ使って日記つけるようにします。」


子供の頃から三日坊主で続けられなかった日記が、あれから何と1年続いています。人間、目的があればやれるもんですねえ。

そして、この日記は、その後密会日を特定するのに威力を発揮します。

注意深く観察していると行動の法則が見えてくるんですね。

夫の何気ない発言も、密会を数日先又は1ヶ月先に実行するための重要な伏線になっているのです。

同時に、夫のルーティン化した数々の行動や特性に気づくきっかけにもなりました。



はあぁ〜。

大金使うはめになった。。。

悔しい。

これまで堅実に生きてきたのに。うっ(涙)。

当時作った一句、懲りずに。

   浮気調査

   人生最高額の

   おかいもの





そして、いよいよ浮気調査が始まります。


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