がっつりドラマレビュー日ドラ「空白を満たしなさい」ネタバレあり | ラボンの気ままに癒し日記

ラボンの気ままに癒し日記

SMAP、N.Flying、イ・ミンギ、チソン、チョ・ヒョンジェが好き。ドラマの話や4人の息子(専2、高3、中2、小5)の日常を書いてます。R2.8.11に三男が急性骨髄性白血病と診断されましたがR3.7.3に本退院。R4.5.27、EBウイルス・胸水・心嚢水貯留で再入院、R4.7.9に本退院へ。


★★★★★★☆(ハマり度黒猫


2022🇯🇵 全5話


NHKオンデマンド視聴


ネタバレあり注意



原作:平野啓一郎



脚本:高田亮

演出:柴田岳志


キャスト:

柄本祐、鈴木杏、阿部サダヲ

萩原聖人、渡辺いっけい、うじきつよし

風吹ジュン、藤森慎吾 ほか



ストーリー:

「あなたは亡くなったんです、3年前に」ある日突然、身に覚えない己の死から復活した男。会社の屋上から転落したが、全く思い出せない。最愛の妻と子を残して、なぜ自分は死ななければならなかったのか…?答えを追い求める男がたどりつく真実とは…。



相関図:



こんにちはニコニコ

今日は N.Flyingカムバの日だよ♪


20時にスタンバイ飛び出すハート


その前に久しぶりにドラマの

感想を少しニコニコ


このドラマ、心が弱ってる時は

ちょっと観るのは難しい作品かな〜


でも終盤は

ドラマで伝えたかったことが見えてきて

ものすごく感慨深い作品になったよ。


最初、〝今日の全国の復生者数〟を

コロナ感染者のように報道してるのには

びっくりしたよポーン‼️


「復生者の会」の存在とか


被保険者生存のため

保険金を返却下さいとか…


返金するにも復生者はどこも

雇ってくれなくて


最初、妻(鈴木杏)でさえも

生き返った旦那(柄本祐)を見て

怯えまくってたものなー


突然生き返った徹生(柄本祐)は

自分は自殺したのではなく

殺されたんだと思ってるんだけど


夫が自殺したことで

ずっと自分を責めてきた妻・千佳



息子君は赤ちゃんだったけど

成長していて

3年間の空白は大きい…


最初、犯人は誰なのか?

やっぱり佐伯(阿部サダヲ)なのか?


佐伯と千佳には秘密があるのか?

佐伯はかなり不気味だったし


いろいろ考えすぎてしまったけどアセアセ

そういうドラマではなかったね滝汗



佐伯は

人間やこの世界を軽蔑し

生きる意味なんかないのに

なぜみんな認めないのか

と苛立ちながら生きていた。


そんな佐伯の言葉が痛すぎるあせる


「今の時代は

虫ケラみたいな個人が家庭を維持するためには

死に物狂いで働くしかない」


「本当は笑ってしまうくらい疲れてるのに

充実してると言い換えないといけない。

充実してるつもりにならないとやっていけない」


「旦那様は幸せの奴隷だったんです」


これを

夫を亡くした妻・千佳に言うんだけど

あまりに酷い悲しい


むちゃくちゃ今の時代を

物語ってて胸が痛かったけどさ泣


展開的に誰か別の犯人がいるのかと思って

登場人物みんな疑ってしまってたよ驚き




「楽しくても充実してても

疲労は疲労なんだよな〜」


安西(渡辺いっけい)が

言ったセリフが重かったぐすん


結局、自死だったことに気づいた徹生。


後悔と罪の意識に押しつぶされそうに

なっていた時に復生者ラデックさんの 

言葉で救われる。


「あなたの死があなたの行った素晴らしいことを

すべて台無しにしてあなたを否定する、

そんなことは決してありません。」


「死は傲慢に人生を染めます。

たまたま最後にこぼしたインクつぼの色が

全部一色に染めてしまう

そんなことは間違ってます。」


「私の死とあなたの死は

私たちが生きてる間にした行為の

たかが一つじゃないですか」


すごいこと言うなと思ったよ。

私は考えたことがなかったわあせる


自分はあなた自身の影だという佐伯


「生きる意味を教えてくれ

人間はいずれ死にます。」


「それをただ待ってるだけの人間は立派で

自分の意思で命の始末をつける人間はけしからんと

言うのは、どんなさましい価値観なんですか?」


もう次々に深いセリフが心に沁みる


本当、私はこんなこと

考えたことないから余計に不安


徹生は佐伯が死ぬのを

止めるんだけど


佐伯が

「自分は一歳の時に死んだ

復生した父親だ」


って言った意味は

ちょっと分からなかったけどあんぐり


佐伯はいったい何者だったんだろ?

架空の人かと思ったら実際にいたしあせる


千佳にあんな重い過去があるのは

予想外だったよ。


あの母親は一体何?

肉は汚れるから食べないって


腸の内側がたばこのヤニのように

真っ黒になるってあせる



最終話の徹生の

残された人々のために奮闘する姿には

心を打たれたよ。


「死にたいと思って死ぬ人はいない

生きたいと思って死ぬのだ」


徹生は佐伯の家を訪ねる…

そして全てを思い出す。


最後に何を思って死んだか

「生きたい」


「死にたいなんて最後の瞬間まで思ってなかった。

死にたかったんじゃない

生きたかったんだ」


「疲弊してたんだ」


ゴッホの話もすごかった。


「あなたの中にもいろんなあなたがいる


どのゴッホがどのゴッホを殺したのか?


自分の耳を削ぎ落とした危険で哀れなゴッホを

健康的で生きる力のあるゴッホたちが殺すんです。


生きたいからです。


幸せでなくてはならないとか

前向きでないとならないとか

欺瞞に満ちた正しさが人間を殺すんです。


本当はみんなと同じように

真っ当にみんなと同じように生きたいんです。」


と佐伯


「あなたは疲弊してましたよ。

本当はボロボロにすり減ってたんです…」 



家に戻ってからの

徹生と千佳の会話えーん


「自殺してごめん

たくさん苦労させて悲しい思いさせて

寂しい思いさせて本当にごめん」


「ありがとう、戻って来てくれて」


生きるって辛いねえーん



そして

滝藤健一さん演じるNPO団体の人が語る話

を聞けた時は私も救われた気がしたよ。


「死にたいと思う嫌な自分を消したくて

自殺したのです。」


と言う徹生に対して



「付き合う人の数だけ
いくつも自分を持っている

人間は自分を肯定しないと生きていけない

自分を全面的に肯定する
まるごと愛すのはなかなかできない

まずは好きな自分を見つけること
好きな相手といる時の自分を大事にすること

しんどくても自分を押し殺して
周りに合わせないといけない社会
そこにも問題がある」

と…
そんな世界からは
少しでも自分を好きになることで
解放されるといいのにね。

このドラマは
自殺者を少しでも減らそうという
自殺防止のためのドラマだったと感じたよ。

そして
こんな世の中だから
少しでも生きやすくなりますようにと
そんなメッセージを感じたよ。

ラスト復生者が消えていくことで
現実味が少し消え、ドラマぽくなり
最終的には重すぎず良かったかな…

夫婦の出会いや家族の絆も
最後に観れて感動したよ泣

ラストで徹生は

璃久に動画を残すんだけど


これで

「空白を満たしなさい」と

セリフが出てきた時には震えたよ赤ちゃん泣き


いい終わり方だったわ✨


子役ちゃんは可愛かったし♡



最後に徹生が佐伯に手紙を書いたことも
びっくりしたよ。

「僕は暗いものを消そうとするじゃなくて
見守っていこうと思うんです。

僕の命の許す限り

きっとそのことを理解するために
僕は復生したんです。」

腑に落ちたラストでした拍手

そして
柄本祐さんの演技には
感動でした〜キラキラ

それでは、また照れ
バイバイ