早いもので母が亡くなって今日で1か月が経ちました。

年末年始、震災のおかげでバタバタと過ぎていった1か月。

 

お寺の都合で、お寺さんに預けている母のお骨にお参りに行けてないのが申し訳ないです。

 

今朝、ネットニュースで「ダブルケア」という言葉を目にしました。

介護と子育てを両立されている方が全国で少なくても29万人もおられるそうです。

 

私は一人っ子で、将来は父と母の介護を一人でしていくことになると覚悟していました。けど、正直な話それが不安でもありました。

 

そんな中、母が認知症になり、80を過ぎた父の老々介護が始まりました。

母の食事、下の世話、一気に負担がかかり、父の精神状態もギリギリでした。

母に暴力的になりました。

食事、下の世話はするけど、あとは放置で、認知症で転んで手首を骨折したときも退院して家に帰宅しても、母は1階の和室、父は2階で寝ました。

それが心配ではあったけど、父に言っても頑固できいてくれないし、私も子供たちがまだ小さかったので、一緒に泊まってあげることもできず、毎日が過ぎていきました。せめてもと思い、デイサービスに預けることにしたのはこのころだったと思います。

 

そのあとしばらくして、1階の和室からトイレに行こうとした母がちょっとした段差で転び大腿骨を骨折して救急車で運ばれました。

日中も母と父は別の場所にいたので、転んだとき父は見ていなくて、父から「お母さんが転んだみたいで動けないから来てくれ」と電話があり、私が駆け付けて救急車を呼びました。

 

結局、あの日救急車で運ばれてから約5年間、1度も母は家に帰ってこれませんでした。

(病院→リハビリ病院→老健→特老)

母が病院、施設を転々としていた中、

父に肺がんがみつかり手術(これは幸いに完全除去)、その後尿管にガンがみつかり(その時点でリンパに転移していたのでステージ4)、手術できず抗がん剤も効かず、あれよあれよと9か月の闘病で亡くなってしまいました。

 

母と父の病院を行ったり来たりはしたけど、母の着替えを毎週持って施設に通ったりもしたけど、父を病院に連れて行ったりもしたけど、私がしたのはそれだけです。

なんにもしてあげられませんでした。

 

父も母も私には何の苦労もさせないで、逝ってしまいました。

昨年、長男が高校生になりました。次男が中2。長女が小5。

上2人は野球、娘がバレー。

毎日忙しく過ごしています。

ここに介護が入ってきたら、私はどうなっていたのだろう。

最期まで私に苦労をさせないようにとしてくれたのだと痛感しています。

 

父は2月初め、母は12月中旬に亡くなりました。

2人とも野球のオフシーズンで孫たちのことまで考えてくれてたのかなと思います。

 

2人が健在中は色々ありました。

「一人っ子だから」と厳しく育てられ、それが嫌で嫌でたまらなかったです。

けど、最後の最後に両親からの沢山の愛を独り占めしていたことに気づきました。

今更だけど、もっとどっかに連れてってあげればよかった。

もっと一緒に過ごせばよかった。

と、後悔ばかりが押し寄せてきます。

 

けど、最期まで愛情を注いでくれた両親に感謝しかありません。

 

ありがとう。