私が丹精込めて育てている

猫のひたいほどの畑のトマトを

カラスが盗っていったのだ


そのさまを目撃していた息子が

「5羽もいた」

「ちゃんと見張り番がいるようだ」

「俺に気づくとそいつが鳴いて仲間にしらせている」と


近所の高い建物の屋根にとまったやつらは

こちらを見てカー!カー!と

威嚇するように鳴いている


くそー!いちばんでかいトマトを!

ほんのり赤くなりかけていたのに


対策を後回しにしていた自分が悪いのだが

悔しくてたまらん


とりあえず昼ごはんを食べてから

鳥よけの糸を張る


ふふん

これでよし

嫌なんだろ?この糸が羽に触るのが!

などと勝ち誇ったような気分になった


その時

グキっと腰に痛みがでる

あぁやってしまった

ぎっくり腰


今日はわたしの負けだな

チーム ファイブ クロウよ


毎回勝てると思うなよ!