国民総幸福量 (国民総幸福感)


「国民一人当たりの幸福を最大にしていくことによって、社会全体の幸福を最大化することを目指すべき」 と考えた ブータン国王は、1970年代に、「国民総幸福指数」のアイディアを生み出した。

この概念は、数十年かけて成長を続けている。
国民総幸福指数の責任者を務めているサームドゥチェトリ博士は、下記のような考え方もしている。


幸福

◎他者に奉仕すること
◎自然と調和して生きること
◎人間の価値と知恵を実現すること


必要性

◎物事を手放す
◎物事をそのまま受け入れる
◎他人を許す
◎自分を許す
◎私たちの作品や思考、行動に正しい意図を持つ
◎すべての瞬間に感謝する
◎自分の幸福に対して責任を持つ


国民総幸福量の調査方法は以下のとおり。

2年ごとの聞き取り調査。
数千人と一人ずつ面談を行う。(人口が67万人だった時は、8000人の面談を行った。一人当たり5時間)
72項目の質問の答えを数値化して、歴年変化や地域ごとの特徴、年齢層の違いを把握。

国内総生産が個人消費や設備投資から成り立つように、国民総幸福量は以下の9つの構成要素からなる。

1:心理的幸福
2:健康
3:教育
4:文化
5:環境
6:コミュニティー
7:良い統治
8:生活水準
9:自分の時間の使い方

*心理的幸福は、国内総生産で計測できない項目なので、正や負の感情を心に抱いた頻度を地域別に聞き、国民の感情を示す地図を作っている。 (正の感情は、 1:寛容、2:満足、3:慈愛。  負の感情は、 1:怒り、2:不満、3:嫉妬)


世界の国々がお金で競わずに、国民総幸福量や

国民総愛量(これは、わたしが勝手につくった言葉)  で競ったら、世界は平和になるだろう!