間違った考え | 春風あかねのブログ

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歯科衛生士とケアマネージャーの資格を持っています。くも膜下出血からの生還。最近では自己愛性パーソナリティー障害の人との関わりを絶とうと決心。

先日私が衛生士だとご存じで話しかけてきた67歳女性。
ちなみに歯は28本あります。
「歯科医院で歯間ブラシを勧められて続けてきたけど、昨日急に歯茎が腫れちゃって、それって絶対歯間ブラシのせいだからもう使わないわ」
歯肉が腫れ歯科医院に行ったようです。
その時には何も指導されなかったとのこと。
ちなみに歯間ブラシは名前のごとく、歯と歯の間をお掃除するものであって、歯肉ポケットまではきれいにできません。
楊枝を使うなら歯間ブラシ。
楊枝は木でできていますから長年使い続けていると歯が摩耗してしまいます。
外食先でいつまでも楊枝を使っている人をみかけるとぞっとしてしまいます。
歯間ブラシのサイズはSSSからLLLまで、メーカーによっても違います。
また形もストレートのもの、L字のもの、持ち手も短いもの、長いもの。
最近では先端だけ取り替えることのできるものまでさまざまです。
そして、デンタルフロス。
これは歯ブラシの届かない歯肉ポケットの奥まで届きます。
初期の歯肉炎ならデンタルフロスの併用で劇的に改善されます。
自分にあった歯間ブラシのサイズ、フロスの使い方は歯科医院で指導を受けることをおススメします。
先の女性に私は言いたいことがいっぱいありました。 (山ほど)
ただ、立ち話的には無理でした。
一瞬臨床に戻りたいと思いました。
その女性は普段から口臭もきついのでお口のトラブルは前からあったと思います。
歯科医院へは定期健診にも行かれているようですが、具体的なブラッシング指導等は受けていないとのことでした。ちなみに衛生士はいない歯科医院です。
私の住んでいる地域はほとんど衛生士不在です。
今の私にできる事は「子どものうちから私たち歯科衛生士の歯科の保健教育を受けてもらい、将来むし歯や歯周病にならない体を作る事」のお話をしにいくことです。
間違った知識で大人にならないように。
そしてその子どもたちが大人になってそのまた子どもたちに受け継いでもらう。
きっと年月がかかると思います。
がんばりますがんばるよ