実際どうなの?子どもの仕上げ磨き | 春風あかねのブログ

春風あかねのブログ

歯科衛生士とケアマネージャーの資格を持っています。くも膜下出血からの生還。最近では自己愛性パーソナリティー障害の人との関わりを絶とうと決心。

子ども情報サイトさんより子供の歯を磨くときのポイント(実践技術編)の取材を受けましたのでいち早くご報告いたします。

・上手な(嫌がられにくい)固定法について

一番安全な体位はママが床に足を広げて股の間にに子どもの頭がくる位置です。
子どもが座った状態だと、不安定で歯ブラシが喉の奥にいってしまう危険性があります。

・口を開けさせるコツ
子どものお口の中をママが上からのぞきながらブラッシングするわけです。真剣なのはわかりますが、決して怖い顔をしないように。できれば笑顔で。
「あっ、今口の中にばい菌さんがいた!」「大変!早く歯磨きしてばい菌さんをやっつけよう!」などの声掛け。
すぐにできなくても、できたときはおおげさに褒めてあげましょう。


・ブラッシングのコツ
嫌がる実際に歯磨きをするときの技術的な話、嫌がる子供をいかに上手く磨いてしまうかそのあたりのポイント、コツを挙げてください

そもそも歯磨きを嫌がるのは「どうして歯磨きをしなければいけないのか」が大人は理解できても子どもは理解できていない場合が多いです。
絵本の読み聞かせが理解できるお子さんなら、歯磨きの時に歯磨き粉をつけない歯ブラシだけの状態で磨き、透明のコップに水を入れてその中で歯ブラシをゆすぐと、水が濁りますから
「これがお口の中のばい菌なんだ」と動機づけしてあげてはどうでしょうか?あとは、絵本などでむし歯のばい菌のストーリーなどが取り入れてある本も効果的です。(私のブログに紹介してあります)
歯磨きタイムの長い時間(と言ってもせいぜい3分くらいかと思いますが)我慢できないようなら、子どもが好きな歌をママが歌いながらその歌が終るまでと決めるのもよいでしょう。
股の間に子どもの顔を挟めば安全にすみやかに歯磨きができます。

取材者より実際に子育てで気になったのが、
「しっかり磨くべき」「無理強いはしない」という矛盾が同じ文にあるアドバイス。
嫌がる子はどうなだめても嫌がりますから、「結局どうすりゃいいの?」
と悩んでしまいます。
妥協点、無理やりでもやらなければならない場合などを教えていただけると
より具体的になると思います。
との質問

このご質問は1歳6ヶ月・3歳児検診で一番多い質問です。
私は3人育てましたが、結局「寝る前にしっかり歯を磨く」寝る前に歯を磨くのは当たり前の習慣だとママが妥協してはいけません。
もし、その日は子どもの機嫌が悪く、決して口を開けない場合でも、歯ブラシを入れるマネだけでもしてください。
だいたい嫌がるときには「エーン」と泣きますから口は開いてくれるはずです。ちょっとの間ですがパッとブラッシングしてしまいましょう。
私の経験ですがそれを我慢強く毎日やると「ママの歯磨きは絶対なんだ」と子どもの方で諦めてくれます。
時にはママ以外の大人ですんなりやらせてくれることもあります。
「サンタさんがどこからか見てるよ」「今度お出かけする時にむし歯で歯が痛くなったら行けないかも」とかの声掛けなども一つの作戦です。
泣けばやらなくていいという習慣にはしてほしくありませんが、私は「子どもが高熱でぐったりしている。嘔吐がある。」以外は毎日寝る前のブラッシング・フロッシングは必ずやりました。
時には「お母さんなんて嫌いだ。」と言われたこともありますが、下の子が高校生になって「むし歯がないのも、お母さんのおかげで感謝している」と。
子どもは大きくなって「ママの歯磨きが嫌いだった」などと言う子は一人もいません。
結局、むし歯予防の観点からは歯磨きはしてほしいです。
しかしながら、実際診療室でママの仕上げ磨きのチェックをすると結構間違った方法でしている方が多く見受けられます。
一番多いのは「力を入れてゴシゴシ」です。これではいつまで経っても子どもが毎回苦痛で、歯磨きが嫌になるでしょう。
できれば、歯科衛生士がいる歯医者さん(小児歯科専門がお勧め)で一度チェックできればいいと思います。
小児歯科は今「予防歯科」とも呼ばれ、むし歯がないお子さんに「むし歯菌チェック」や「フッ素塗布」年齢に応じた歯ブラシや歯磨き粉を選んでくれます。

一番大切なことは子ども自身が「ブラシングは、むし歯予防・歯肉炎予防・しいては全身の健康」に結びつく大人になってくれること。
それには正しいブラッシングやフロッシングの仕方を学ぶことが大切です。

以上取材を受けました。
取材の内容がアップされましたらまたお知らせします。
今日はこの作業で終わってしまいました。
そういえば今日誕生日だった~