前回、数学について書いたので、今回は理科の勉強方法について書きたいと思います。

高校入試対策ですべきことは、数学のときと同じです。

①高校入試の過去問を解く
②出題傾向の把握
③苦手分野の把握
④スピードの確認
⑤記述の確認

理科でも②と⑤ほ私の方でメインにやります。理科は、他の教科に比べ短時間で取り組みやすく、また傾向も掴みやすいので勉強が一番やりやすい教科です。


①高校入試の過去問を解く

高校入試の過去問を解くとき、数学と違って一回分は解きません。
理科は「生物」「化学」「物理」「地学」から各2問、合計8問が出題されます。また、各学年分野から均等(2~3問)にでますので、一年生から早めに取り組むことも可能です。出題傾向の詳細は②で書きます。

まず、中学一年生分野で「得意」「不得意」分野の問題を各1問解きます。娘は理科は得意と言うか、好きなのでさほど不得意分野はないのですが、化学・物理に比べると地学が不得意です。地学の中でも地層はあまり好きではないようでした。

得意、不得意で各1問の予定でしたが、問題がいろいろあったので、一年生の各分野の問題を各1問解きました。

生物(光合成):6分、○
化学(気体の発生):7分、説明✕
物理(光の性質):7分、○
地学(火成岩・地層):11分、1問✕

生物と物理においては、一回としては時間も問題ありませんでした。
化学では、説明問題で内容的にはあっているので△ですが、厳しく採点し✕にしました。家での勉強では厳しく採点が基本です。
地学は、地層の作図もあり時間が他に比べてかかってしまいました。一年生最後の分野で、一部定期テストの範囲から外れていたこともあり理解も他に比べると不十分だったかもしれません。

この結果から、課題を考えました。
①一問5~6分
②説明問題の確認
③地学分野の復習


②出題傾向の把握

過去10年分の過去問を分析し、出題傾向を確認しました。
①でも触れましたが、「生物」「化学」「物理」「地学」から各2問、各学年から均等に出題されていました。
また、出題されやすい問題傾向など、10年分で80問も見ると似た問題が多いことにも気付きます。さらに、1年毎に出題される問題などもわかってきます。
この作業は、楽ではないのですが、出題傾向を知ることで安心して勉強ができると思うので、是非とも取り組んでいただきたいと思います。

娘が受験する、公立高校入試問題の傾向をまとめました。

①生物、化学、物理、地学より各2問
②各学年分野から2~3問
③生物分野の植物と人体は1年置きに出題
④化学分野の質量保存の法則は頻出
⑤力学と電気は同時出題は少ない
⑥気象と天体は同時出題は少ない
⑦イオン、中和は2~3年置きに出題
⑧気体の発生→水溶液→状態変化のサイクルで出題
⑨化学変化は毎年出題
⑩遺伝は2~3年置き出題
⑪地震は過去10年で2回(5年置き)

以上の傾向を把握した上で、今年3月に実施された問題を確認して、来年出題されやすい問題を抽出して行きます。


③苦手分野の把握

娘の場合、二年生までの分野でどちらかと言うと苦手なものは、以下の内容でしたので、この春休み中に復習予定です。

○地学:火成岩、地層
○生物:ヒトのからだ


④スピードの確認

高校入試は45分で8問です。
単純計算で、見直しを除けば1問あたり5分で解くことが理想です。
まだ、始めたばかりなので少し時間をオーバーしていますが、慣れてくれば今よりスピードがあがるので問題なさそうです。

高校入試の問題で気を付けなければならないのは時間です。書いてある文章を全て読んでいては時間が足りず、6割しか解けません。6割しか解けないと言うことは、確実にとれるのは50点しかないと考えて下さい。

理科の問題では、実験の問題が多く、問題文の7割が装置の説明です。理科は数学と違って、全く知らない問題は少なく、教科書や学校の授業、ワークで一度は見たことがある問題や類似問題がほとんどです。つまり、問題文の装置の説明は読む必要はありません。見た目の問題文が長いので、理科を苦手に思ってしまいがちですが、慣れてくると内容的には同じものばかりなので、すぐに点が上がってくる科目です。

また、分野にきっちりとわかれているので出題傾向を把握すれば、山をかけて勉強することもできます。さらに、80点を目指すなら苦手分野の問題1問を捨て問題にして、得意分野を完璧に解くのも良いです。

理科と一言で言っても内容は4分野に分かれます。高校になれば4分野に分かれ、それぞれ別の教科になるくらい、全く違う分野です。高校で理系に進まなければ、物理は選択しません。つまり、すでに文系に進む予定なら、中学の物理分野が苦手でも大学入試に全く影響はありません。先を見て、今のうちから効率よく勉強しましょう。


⑤記述の確認

理科において、記述の確認が必要なのは、化学反応式と説明問題くらいです。
化学反応式は毎年何かしら出題されるので、ワークにある程度のものは書けるようにしておきましょう。
説明問題は、基本的な内容のものしかありません。学校のワークにあるような、説明問題を見直し説明できるようにしておきましょう。