哀れムシキングの巻
たまに仕事を手伝いに来てくれる所長の親戚の
春雄ちゃん(所長がそう呼んでるので)さんが、大量のカブトムシとクワガタを持って
事務所に現れた。
家の近くの山で採って来たらしい。
いくら田舎のほうったって一応、仙台市だし、こんなに大量にうじゃうじゃと凄い!
子供のころ、本当に憧れの存在で欲しくて欲しくてたまらんかった。
家から2つぐらい山を越した所に「みやま山」というカブトやクワガタが生息する山があるらしいということは
よく耳にして、目指したけど無理だった。
とうてい子供が自転車で行けるようなとこでは無かった。
大人になった今、「みやま山」って本当にあったのかいささか疑問だし
調べたけど地図に載ってなかったので、たぶんどこかの山の俗称だったのだろう。
そんなにも欲しかったカブトムシとクワガタムシだったが
今は、全然欲しいと思わなくなっていた。
逆に持ち帰るとしたら、めんどくせーなと思った。
他の同僚達も同じ気持ちだったらしく
誰も欲しいという人は、いなかったとさ
おしまい。

