『石』
道端の石ころを蹴る
石はころころと転がり
草叢へと消えて行った
綺麗な石を見付けた
その石を暫く眺めては
ポケットに大事にしまう
川底の砂利が痛い
どうにもこうにも行かず
大きな石へと飛び移る
小さな宝石を貰う
しかし価値が分からない
代わりに涙が流れた
私はその意思を
どうするかは自分次第だ
私はその希望を
見付けるかは自分次第だ
私はその痛みを
感じるかは自分次第だ
私はその価値を
計るかは自分次第だ
誰にも動かせない石に成り
誰にも理解されない石に成り
誰にも媚びない石に成り
私は無機質な石で有るが
いつか美しい石に成れるだろうか
愛しい君の為に。