詩 『石』 | 兎生活。

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『石』


道端の石ころを蹴る

石はころころと転がり

草叢へと消えて行った


綺麗な石を見付けた

その石を暫く眺めては

ポケットに大事にしまう


川底の砂利が痛い

どうにもこうにも行かず

大きな石へと飛び移る


小さな宝石を貰う

しかし価値が分からない

代わりに涙が流れた


私はその意思を

どうするかは自分次第だ

私はその希望を

見付けるかは自分次第だ

私はその痛みを

感じるかは自分次第だ

私はその価値を

計るかは自分次第だ


誰にも動かせない石に成り

誰にも理解されない石に成り

誰にも媚びない石に成り


私は無機質な石で有るが

いつか美しい石に成れるだろうか

愛しい君の為に。