体調不良で療育を休んだ次の週。



長男の咳もなくなり、療育に行ける体調になった。



おもーい気持ちを引きずりながら療育へ向かう。



部屋に入るとすぐに先々週話をしたスタッフさんが来てくれた。



「今日から私が長男くんにつきます」とのことだった。



人の顔と名前を覚えるのが苦手な私はこのときまで気づいていなかったが、長男についてくれるスタッフさんは先週電話をくれた心理士さんだった。



心理士さんは基本的には長男について回ってくれた。



長男もすぐに懐いて「せんせーい!」と呼んで一緒に遊んだりしていた。






しばらく経った頃、長男は療育の途中で部屋を飛び出すようになった。



飛び出すタイミングは嫌なことがあったとき、参加したくない活動のとき。



楽しく遊んでいるときにお片付けの音楽が鳴ると部屋を飛び出す。



「お片付けが嫌で泣いて飛び出す」というわけではなく、「楽しい遊びは終わりなのね。じゃあ僕はお散歩行ってくるね!」という感じ。



お絵かきやシール貼りなど椅子に座ってする作業もあまり興味がなかったらしく、よく部屋を飛び出していた。



部屋を飛び出してすることは施設内を散策。



階段やエレベーター、窓の外を見たり施設内にいる人のところに行ったり。



私はもちろん、心理士さんもついてきてくれる。



心理士さんによると、「部屋を飛び出して施設内の散策をする」ということは長男なりの気持ちの切り替える手段なんだそう。



そして何度目かの飛び出しで施設内の散策をしているときに心理士さんに長男が部屋を飛び出したときの対処について聞かれた。



療育に参加するために飛び出しを止めるか、施設内の散策をして気持ちの切り替えをさせてから部屋に戻るように声掛けをするか。



私は飛び出しは止めないことを望んだ。



施設内の散策を始めると長いときで1時間近く部屋に戻れなかったときもあった。



そうなると最初の遊びと最後の自由遊びしか参加できない。



正直「こんな状態で療育に来る意味あるんかな…」と思ったことは一度や二度ではない。



でも長男は「先生(のところ)行く?」と毎日のように聞いてくるほど楽しみにしていた。



飛び出しを止めたところで、長男は気持ちの切り替えができずにグズグズ泣いて何が何でも飛び出そうとする。



実際心理士さん以外のスタッフさんが飛び出しを止めてくれたこともあったけど、部屋の中で泣きながら暴れるし最終的には飛び出した。



そんな状態だから部屋の中にいても活動にまともに参加できるわけもない。



何より私が一番嫌なのは他害。



飛び出しを止められた長男が他の子に危害を加えるのだけは避けたい。



泣いている長男を心配して来てくれる子もいたから。



飛び出しを止めないことと理由を伝えると、他のスタッフさんにも共有しておきますと言ってもらえた。










鞄がほしい〜!










少ない荷物でお出かけしたい(笑)