もやもやした食事を終えてひと休み。
今すぐにでも横になりたいけど、夫がいるうちはリビングにいたほうがいいよな…と思い、黙って座っていた。
誰かが話をするわけでもなく、甥の遊ぶ声とテレビの音がするだけの時間。
たぶん妹と甥は母が来るように頼んだんだろう。
私が退院する日は父が夜勤に行ってしまう日だったから。
父がいれば父が夫と話をすればいいけど、いないとなれば自分が話すしかない。
母は前から夫のことを嫌いなのか苦手なのかわからないけど、良く思っていない様子だった。
だから私と夫、母の3人だけになることを避けるために妹たちを呼んだんだと思う。
あくまで私の推測だけど。
でも、そうでなければいくら自分勝手な行動が多い妹でも退院の日に実家に来るなんてことしないと思う。
甥がいることでいないよりはその場の空気は和んだように思うけど、私の心は荒れていた。
元気な甥を見るのがつらかった。
甥は生まれたときからママと一緒にいれて、問題なく成長して、目の前を走り回っている。
息子は生まれてからほとんど一緒に過ごせなくて、手術して、まだ入院していて今後どうなるかわからない。
この子はこんなに元気なのに、なんで息子はしんどい思いをしているんだろう。
そんなことを考えてしまっていた。
息子は頑張っているのに。
小さい体で頑張っているのに。
こんなことを考えるのが嫌で、早く1人になりたかった。
でも夫はテレビを見ていて、まだ帰る様子はない。
もういいやと思って、夫に持って帰ってもらう荷物をまとめるために別室に行った。
本当は片付けるのが目的ではなく1人になりたかったから。
やっぱりこのまま夫と自宅に帰ろうかとも考えたが、荷物などのことを考えるとめんどくさくなって、とりあえずこのままお世話になることにした。
涙を流しながら少しずつ片付ける。
いくらでも泣ける。
これが産後のメンタルなのか。
それともいろんな事が重なった結果なのか。
泣いていることは知られたくなかったので、声は出ないように静かに泣いていた。
しばらくして母が様子を見に来た。
母「横になる?」
私「まだいい。夫に持って帰ってもらう荷物まとめてるだけやから。」
今、母の顔を見たらもっと泣いてしまう。
そんな気がして、母に背中を向けたまま会話をした。
荷物をまとめながら頑張って涙を止めて、しばらくしてから何事もなかったかのようにみんなのいるリビングに戻った。
これおいしかったー!
おいしそう!気になる!
いろんな味が楽しめるのは嬉しい✨