名前も無事に決まって何もすることがなくなったので、テレビでも見ようかと話してたところに出産のときに担当してくれた助産師さんが来た。



助産師さん「あっ、ご主人いらしてたんですね。おはようございます。朝ごはん食べてないみたいやけどどうしたん?」



私「……お腹も空いてないし、食堂に行くのがつらかったので…。」



助産師「……そうやんね。ごめんね。配慮が足らんかったね。」



そう助産師さんに言われた途端、涙が出てきて止まらなくなった。



転院するときタクシーの中で隣にいた助産師さんに気づかれないように涙を流した。



でもそれっきり。



病気がわかって手術が必要だと言われたとき。



手術室へ入っていくのを見送ったとき。



無事に終わって術後の赤ちゃんに会えたとき。



両親に赤ちゃんのことを伝えたとき。



1人きりの夜を過ごしたとき。



私は泣かなかった。



「泣かなかった」というより「泣けなかった」のかもしれない。



赤ちゃんの転院先では医師や看護師などから説明をされることが多かったし書く書類も多かった。



胸は張って痛いし体もしんどかった。



両親に電話で説明するときと面会に来てくれたときは、心配をかけたくなくて泣くのを我慢した。



夜勤の助産師さんの態度とか対応には悲しかったし腹も立ったけど、それよりも赤ちゃんがいないのに私だけ入院してるっていうのが申し訳ないって気持ちがあって…。



そんな中でかけられた優しい言葉で今までたまってきたものが涙として溢れてしまった。



もう決壊したと言ってもいいくらい涙が止まらなかった。



だってしんどかったもん。



いろんなことがありすぎた。



助産師さんがそばに来て抱きしめて背中をさすってくれた。



助産師「つらかったよね。赤ちゃんのことがあってからも気丈に振る舞ってたから、大丈夫かな?とは思っててん。我慢せんと泣いていいんやからね。」



そう言って私が泣き止むまで背中をさすってくれていた。



助産師「先生がね、外出していいって。赤ちゃんに会っておいで。ただあなたも出産してから間もないし、昨日1日赤ちゃんの病院に行ってて疲れてるやろうから、しんどかったら無理せんと戻っておいで。」



私「はい。」



助産師「病院行くときに搾乳した母乳持っていってあげて。外出するときにナースステーションに声かけてね。」



私「はい。」



助産師「じゃあ朝ごはんここに持ってくるね。食べられそうなものだけ食べたらいいからね。あと、さっき搾乳したやつと容器持っていくね。」



そう言って助産師さんは部屋を出ていった。






夫?



ソファーに座って私たちを見てるだけでした。









 梨おいしいよね♥️

 

 



そろそろ桃の季節♪

 

 



お腹いっぱい食べたい(笑)