赤ちゃんが手術室に入っていった。



S看護師「手術が終わるまで、こちらの部屋でお待ちください。」



すぐ近くにあった控室に案内され、夫と待つことになった。



控室はいくつかあって、他の家族と一緒になることはないようだった。



病院を出る頃には閉まっているかもと思い、搾乳のときに使う母乳パックを病院のすぐ横にある調剤薬局に買いに行くことにした。



昼間の様子だと本当は1人で行くのは控えた方がいいんだろうけど、控室に誰もいなくなるのはダメだと思ったので1人で行った。



控室に戻ってからは他にすることがないし私はしんどかったので、空いている椅子を使って横になって休むことにした。






時計を見ていなかったので時間がわからないけど、手術が終わって医師から説明があった。



医師「結論から言うと、小腸閉鎖でした。大腸から25センチくらいのところが閉鎖していました。口側の腸が拡張していたので、15センチほど切除してから繋ぎました。小腸の長さは130センチほどの長さになりました。新生児の小腸の長さは150センチ~200センチと言われているので少し短いですが、ミルクが飲めるようになって体重が増えるようなら問題ないでしょう。」



小腸閉鎖か…。



それならさっき説明してもらった通りか…。



医師「これからのことなんですが、しばらくミルクは飲めないので点滴で栄養を入れます。様子を見ていけそうならごく少量ずつミルクを始めて増やしていきます。」



そっか…手術で腸を縫ったばっかりやもんね…。



すぐには飲めないよね…。



医師「それと…今回は先天性の小腸閉鎖ということになるのですが、ダウン症の合併症で先天性の消化器異常が起こることがあります。もしかしたらその可能性があるということは知っておいてください。」



ダウン症…。



たしか特徴的な顔立ちをしてるんよね?



まだ少ししか一緒に過ごしていないけど、そんな感じじゃなかった気がするけどな…。



生まれたばっかりやとわかりにくいんかな?



医師「手術前にもお話しましたが、これから様子を見ていくなかで感染や狭窄などの症状が出てくる可能性があります。万が一何か症状が出た場合はご説明します。」



質問なども特になかったので、お礼を言うと医師は出ていった。



S看護師「もう面会時間は終わりなんですけど、少しだけ赤ちゃんに会いますか?」



私「はい。」



看護師さんについていくとさっきと同じ場所に赤ちゃんがいた。



鼻からチューブが入り、点滴や心電図などがつけられた赤ちゃんが寝ていた。



「よく頑張ったね。」



夫と2人で声をかけた。



5分ほどそばにいて、この日は帰ることにした。





私「ここまでどうやってきたん?」



夫「1回帰って車で来た。」



やっぱりか…



早く来てって言っても家に帰ったんか。



まぁ、この人はそういう人だよな。



私「タクシーで産院に戻るつもりやったけど、車なんやったら送って。」



夫「もちろん。」



産院へ帰ると連絡をして、コンビニで夜ご飯を買い産院へ送ってもらった。





産院に戻ると助産師さんに声をかけた。



私「戻りました。」



助産師「あぁ!お疲れさま。大変やったね。」



私「時間外に申し訳ないんですけど、朝から出かけててシャワー浴びれてないので、今から浴びていいですか?」



助産師「いいよー。今すぐ入る?」



私「はい。」



助産師「わかった。ゆっくり入っていいからね!」





部屋に荷物を置いてすぐにシャワー室に向かった。



疲れた…。



朝起きたときはこんな1日になるなんて想像もしていなかった。



でも赤ちゃんの手術が無事に終わってよかった。



これからどうなるかわからないけど、とりあえずよかった。



そう思いながらシャワーを浴びた。









菓子パンとか惣菜パンってたまに食べたくなる。

 

 



おいしそう♥️

 

 



クリームパン好き♥️