朝ごはんの後、赤ちゃんについて話があると言われた。



助産師さんが出ていったあと、5分ほどで医師と助産師さんが部屋に入ってきた。



医師「赤ちゃんのことなんやけど、生まれてから胆汁性の嘔吐が続いてるのね。だから詳しい検査をしたほうがいいと思ってるんやけど、ここではできないから大きな病院に行ってもらうことになります。近くの病院に問い合わせてみたらD医療センターで受け入れてもらえるみたい。なので準備が整い次第、お母さんも病院に行ってもらえる?うちの助産師も一緒に行くから。」



意外にも落ち着いて医師の話が聞けた。



寝耳に水な話なら頭が真っ白になっていたかもしれない。



もしかして赤ちゃんの状態はよくないんじゃないかという考えがあったから冷静に話が聞けたんじゃないかと思う。



医師「救急車を要請するほど状態が悪いわけじゃないから、タクシーで病院へ行ってもらおうと思います。来たら呼びに来るから、それまでに出る準備だけしておいてね。」



とりあえず出掛ける準備をして、夫に連絡した。



夫「はいはい」



私「赤ちゃんなんやけど、まだ嘔吐が続いてるから検査受けた方がいいって言われてD医療センターに行くことになった。」



夫「そうなんや。どうやって行くん?」



私「赤ちゃんと私と助産師さんの3人でタクシーで行くみたい。」



夫「タクシーなんや。」



私「救急車を呼ぶほど状態が悪いわけじゃないからって言われた。」



夫「そうなんや。とりあえず検査受けるだけって感じなんやろ?」



私「そう。」



夫「まぁ大丈夫やろ。またわかったら連絡ちょうだい。仕事中もなるべく電話に出れるようにしとくから。」






夫の性格からして、この返事は予想できた。



でも危機感がないなとは思った。







夫との電話を終えてしばらくすると助産師さんが呼びに来てくれた。



タクシーに乗ってD医療センターに向かう。



赤ちゃんは助産師さんに抱っこされて眠っているようだった。



ただ眠っているだけなのかな。



しんどいのかな。



ごめんね。



健康に産んであげられなかったみたいだね。



ごめんね。



そう思うと涙が出てきた。



助産師さんに泣いていることを気づかれないように、ずっと窓の外を見ていた。






高速を使って20分ほどでD医療センターに到着した。



救急車で来たわけじゃないので、正面入口から中へ入った。



受付で事情を説明し、NICUへ向かうように言われた。



私はまだ縫ったところが痛くて痛くてゆっくりでしか歩けない。



車イスを使うか聞かれたけど、ドーナツクッションなしでは座れそうになかったので断った。



周りの人の視線が痛い。



めっちゃ見られてるよね。



生まれたばかりの赤ちゃんと違う病院の服を着ている助産師とめっちゃゆっくり歩いている私。



そりゃ目立つよ。



でもしょうがない。



スタスタ歩けないし、車イスにも座れないんだもん。



下を向きながらエレベーターまで向かった。





NICUの入口に到着し、インターホンを押した。



そのまま赤ちゃんは検査に行き、私と助産師さんは入口の近くにあった家族控室で待つよう言われた。



長い長い時間だった。



その間に事務手続きや面会についてなどいろんな話をされ、いろんな書類を渡された。



そんな話今されても頭に入りませんけど…。










 美味しそう♥️

 

 



さつまいも好きなんだよね~♥️

 

 



黒糖生地にカスタードとか絶対美味しいやつ!