暖かい陽射しとはかけ離れた
漆黒の瞳

その瞳から僅かに滲む滴


「おい、幻影…夢で泣いたのか… ?」


一歩踏み出そうとしたその時


「 来るな!!僕は泣いてなんかいない。それに… 」


遮る言葉が辺りに響く。


「それにか… ふふっ… 何が言いたい?幻影は泣きません…だったか。 」



少し遊ぶのも悪くはない。


「 笑うな!!それに近づいて来るな!!」


どうしてそんなにも拒むんだ?


「 残念だったな、幻影…それは無理だ。前に進むかどうかは、俺の意志だ…俺決める」


二歩…三歩… きみに近づく。