春雷 5《 きみは…本当に存在しているのか 》不思議なものだこんな考えが自分に芽生えるとは…こんなにも突き放された物腰で見られると尚更だ…俺を見つめる冷やかで漆黒の瞳その眼が離せない…いや、離したくない「 何を言ってるか分からないけど、僕は幻影でもなく、確かに存在するから…」そう、確かに見える… 存在してるけど、消えかけてるようにも俺の眼からすれば見えてしまうだからもう一度触れてみたくなる俺から触れさせてもらう