開いた瞳から見えた
チャコール色した瞳

静かに語ろうと
ゆっくり…
薄紅色した唇が開く

「きみが…存在するのか…
確かめたかっただけだ 」




不思議な事を…





誰をも近づけさせないはずの僕が
唯一 不覚をとってしまった人物


「確かめる?見れば分かるだろ、存在するよ…僕は 」


「あぁ、確かに見えるが…幻影かもしれない。」


「幻影? ははっ… あなたの手を払い除けたじゃないか。それも幻影だと?」


「 そうだな…確かに払い除けられたが、そう見せる事も出来るだろ。」


《 なんなんだ? この人は… 》


常に平静を務めている僕が
だめだ…
このままだと…掻き乱される