最近、鎌倉の新居にもようやく慣れてきて
少しずつ生活を楽しみたいと、よく鉢植えのお花を買っています。

鎌倉は一歩外に出てしまえば、
それこそ緑豊かな環境がそこら中にあるけれど
家の中に植物があることで、心無しか少し
安らいだ気持ちで生活している気がします。

そうやってお花屋さんへ出向いては
観葉植物やら鉢植えのお花やらを物色する日々が続いていたけれど、
今日は切り花を衝動買いしちゃいました。

My Favorite Things☆-rose

薄いピンクのスプレーバラです。きれいでしょ??

昔はバラって「絢爛豪華」という言葉をそのまま形にしてしまったような
イメージで、近寄りがたいにもほどがある!!って感じだったんですけど、
最近はその一枚一枚の花びらがつくる造形美に
すっかり魅せられてしまうようになりました。(大げさ??)
まあ、要は「バラも結構かわいいんじゃない??」と思うようになったワケです。
(大人になったってことかな~?)

鉢植えでも小さなバラを育てていますが、
やっぱりこんなにまとまって咲いてはくれないので、
今日はお手頃価格の切り花(これだけあって500円!)を見つけたので、
思わず買ってしまいました。。
価格破壊、万歳!!

長持ちするといいな~。。
"The House Book"
直訳すると、そのまんまだけど、『イエの本』
(とはいっても、ちゃんと邦題で『ハウスブック』って
書いてあるんだけどね。。)
新刊ではないのですが、ここで一冊ご紹介。

My Favorite Things☆-house book

私のお気に入りの出版社、イギリスのファイドンPhaidon。
デザイン系書籍を幅広く出版しているところです。
ここの出版物のどこがいいって、何かと大胆な感じの本が多い。
本の内容自体はもちろん、本そのものが大胆な場合がある。
昔のヨーロッパ映画とかでたまに見るような、
明らかに持ち運び不可って感じの
とてつもなく大きいサイズの本をたまに刊行していたりして、
このご時世にそんなことをやってしまうのが、思い切りが良くていい。。
(モチロン、それ以外にも質の高い作品集なんかもたくさん出してますが。)

今回紹介する『ハウスブック』は、コンパクトサイズの辞典みたいな感じ。
内容もある意味、家の「辞典」のようなもの。
とは言っても教科書じみた解説が沢山出てくるワケではなく、
世界各地の『住宅』を、1件につき、写真1枚と数行の文章で解説している
カタログタイプの書籍です。

ここに収録されている『住宅』の選び方がまた面白い。
基本は近現代における、いわゆる建築家が設計した住宅がいっぱい・・・
なのかと思いきや、意外といろんな建物が収録されている。
たとえば・・・

エシェリック邸 by ルイス・カーン、塔の家 by 東孝光...(名作系ね。)
ルーディン邸 by H&deM、ボルドーの住宅 by OMA...(割と現代かな。)
スローハウス by ディラー&スコフィディオ...(プロジェクトもあり、か。)
ヴィラ・ロトンダ by アンドレア・パラディオ...(ずいぶん遡るなあ・・・)
シェーンブルン宮殿 by フィッシャー・フォン・エルラッハ...
(家!?・・・といえば家なのか??)
インドルー by ズールー族...(これはどこ? 初めて見た・・・)

・・・というように、近現代の名作から様式建築や宮殿やら
果てはヴァナキュラーな建築まで、世界には本当に
いろいろな「住まい」があるのだな、と見ていてうきうきしてしまいます。

2004年に刊行されたものなので、
ものすごく新しい作品は入っていないものの、
1冊の中に世界中のいろんな「イエ」が載っていて、本当に楽しい本です。
(ちなみに、ちゃんと和訳版が出ています。)

同じシリーズに『ガーデンブック』があるので
私としては、今度はそれを手に入れたいのである。。。

家の周りに警官がいっぱい・・・

7月に鎌倉に引っ越してきたのですが、
いつもはのんびりしている休日の鎌倉が、今日は朝から警官だらけ・・・
APECで来日中のオバマ大統領が鎌倉に来るらしい。
(交通規制が厳しいのか、おかげで待ちわびている
宅配便の来る気配がさっぱりないのだよ・・・)

近頃、大仏のある高徳院の辺りを散歩していて
やたらとお土産物屋さんなんかで
「オバマ」の文字を見かけると思ったら、
何でも小さい頃に訪れた思い出の場所らしい。
そのときに食べた抹茶ソフトの味が忘れられない、とか。

嘘かホントか解らないけど『オバマッ茶ソフト』、
ほとぼりが冷めた頃に食べに行ってみようかなあ・・・


カサブランカ。
モロッコ最大の都市の名称でもありますが、
そこを舞台にした映画の名前でもありますが、
ここでいっているのはお花のカサブランカです。

あまりにも堂々と咲き誇る感じが華やかすぎて、
他を寄せ付けないような印象すら感じるような気がして、
最近までこれといってご縁のなかった、純白の大きなユリの花。
でも結婚式の時、お式を挙げる聖堂の雰囲気に合わせて
ブーケにこのお花を入れてもらいました。

My Favorite Things☆-ブーケ

お式の間も終わってからも、ブーケからずーっと良い香りがしていて、
この香りに包まれていたら、何とも癒されてしまい、
気がついたら大好きなお花になっていました。

そこでカサブランカについて調べてみた。(何ゆえ?)
"Casa Blanca" スペイン語、ポルトガル語で「白い家」を意味する。
そもそもはヤマユリなどを原種とするオリエンタルハイブリッドの一種。
オランダで作られたらしいけど、なぜスペイン語の名前?と思ったら
オランダでは、の命名に地名を使うことが多いのだそう。
へえ、そうか。そう聞くと、自分的には「カサブランカ」という名前に
ちょっと違和感を感じた。私だったらどんな名前を付けただろう。

ちなみにカサロサーダって何か解りますか?
"Casa Rosada" スペイン語で「ピンクの家」。
アルゼンチンの大統領府のことです。
もうすぐ初夏を迎えるブエノスアイレス。
ハカランダ(Jacaranda)の青紫の花が
街中の至るところで咲き乱れる、とても美しい季節。
今年もきれいに咲くのかなあ。。。

以上、気になったことを、とりとめもなく書き連ねてみました。
秋の日はつるべ落とし。
あっという間に日が暮れちゃいますね。
17時でも、もう真っ暗だったりしてちょっとさみしさを感じます。

でも今日の日中はさわやかな秋晴れ。
暖かな日差しの午後、横浜駅から
APECで厳戒態勢のみなとみらいを散歩して横浜美術館へ。
行ってきました、ドガ展。。。

My Favorite Things☆-ticket


エドガー・ドガ。フランス印象派を代表する画家の一人。
踊り子の画家と称されるように、バレエの踊り子といった人物を題材に、
そうしたモデルの何気ない動作を描写した作品が多い、という。

あまりに天気がいい日だったので、気分も高揚し、
久しぶりに芸術鑑賞をしたくて、ふらりと立ち寄った展覧会。
ドガに関する事前の知識があまりないものの、
ポスターにも使われている作品を含め、代表作のいくつかは知っている。
さてさてどんな作品に出会えるか、期待を込めて、いざ展覧会場へ。。

なるほど、この踊り子の作品はやはり別格。生で見て感動しました。。。
でも他にも踊り子を題材にした作品はいくつか展示されていたものの、
この作品と肩を並べるほどの代表作は、今回はあまりなかった様子。
それをもう少し見たかったなあ。。

後の作品は、「ほう、こういうのも描いているのか・・・」
といった感じで見ていたのが正直なところ。
個人的に、絵画の中では特に人物画に対する造詣が浅いため
淡々と見ていたものの、肖像画や浴女を題材にした油彩画より
繊細なタッチのデッサンやエッチングの方が印象的に思えた。
まあ私はドガに関して、まだまだ理解が足りないのだろう。
ただ機会があればまた見たい。
それこそ彼の代表作となる踊り子を題材とした作品をもっと。。。

そんなことを思いながらドガ展を見終えて、
横浜美術館のコレクションの展示を見る。
久しぶりに見るイサムノグチの彫刻。ブランクーシの作品。
絵画で印象的だったのは、ギュスターヴ・モロー。
そして何より一時代を代表する写真家たちの素晴らしき作品群。
アンリ・カルティエ・ブレッソンのポートレート。
ウジェーヌ・アジェのパリの風景。。。

かなり久々に訪れた横浜美術館。
意外と企画展よりコレクション展に感動してしまった私。
帰りに思わずミュージアム・ショップで
アジェの写真集を買いそうになった。

でもドガ展も面白かったのよ。それはそれで。