先週は比較的時間があった(わけでもなかった、実際には。)ので
レディスデーの恩恵を享受すべく、二回も映画に行ってしまった。

映画と言えば私の中では銀座。
中でもシャンテでやっているミニシアター系の作品が狙い目。
今はこの劇場も東宝系に吸収されてしまったみたいだけど、
作品のセレクションは以前と変わらないからたびたび訪れる映画館です。

今回はこれといってものすごく見たいなあって思うのはなかったんだけど、
でもせっかくだからと思って観てきました。「ゲーテの恋」。

映画のストーリーは彼の代表作ともいえる『若きウェルテルの悩み』の元となった
ゲーテ自身の恋のエピソード。
映画としてはまあまあ、かなあ・・・? でもまた観たい、というまではいかなかった。
ゲーテに関する知識は乏しい私ですが、ドイツが誇る文豪はこんなキャラだったのか?
と思ってしまって、なかなか物語に入り込めなかった。
そしてストーリーの展開自体も結構さらっとしていたように思う。

でもこれでゲーテに興味を持ったのも事実で、
年末年始を使って、(昔途中で挫折してから放置しっぱなしのも含めて)
彼の作品を再読しようかな、と思うよいきっかけになりました。

もう一本はスペインの予約の取れないレストラン「エルブリ」のドキュメンタリー。
こちらも、まあまあ面白かった。斬新な試みをし続けているレストランだけあって、
こんなにも試行錯誤を重ねているのか!と、ただただ圧倒される。
でもちょっと長過ぎ?そういうのが延々と繰り返されるので
最後の15分ぐらいは、「あとどれくらいかなあ・・・」と正直思ってしまった。(すみません。)

ちなみにこちらはシネスイッチで観ました。
ここの映画館は初めて行ったけど、近くにスタバがなかったのが残念な感じ。
というのも、「ゲーテの恋」を観ていた時に
映画観ながらスタバのカプチーノを飲むというスタイルに味をしめた私。
これを観るときもそうしたいなあ、と思って探したけれど、近くに見当たらなかった。
という訳で☆マイナス1。(何の評価だ??)

何はともあれ、ちょっとした非日常にいざなってくれる映画館での映画鑑賞は
たまらないね。また行こうっと。
最近、ぐっと冷え込んできて、寒さが身にしみるけど
晴れた日には空気が澄んでいて、空が青くて、
昼下がりに散歩していると、何とも気持ちがいい。

とある日の由比ケ浜にて。
波打ち際で、沖に戻りきれなかった水がひたひたと漂う
その水面に、傾きかけた陽光に照らされた雲が映る。
その瞬間をカメラに収めたくなって、気の向くままに撮ってみた。
・・・なかなか、いい感じかも。

帰り道、今まで気になりつつも一度も行けていなかった
長谷駅近くのブランジュリー「ベルクフェルド」にふらりと立ち寄る。
(「ブランジュリー」とフランス風に書いてしまったが、
メインで扱っているのはドイツパン。ハイジが食べてるイメージ、みたいな。)
迷いに迷って、パンを2つとモンブランを買う。
その日は一人だったし、いっぱい買っても食べきれないしね。。
お家に帰って、この前「ブンブン紅茶」で買った茶葉、ディンブラに
ミルクを入れてティータイム。
モンブランのマロンクリームのなめらかさと、
全体的なバランスと甘さが私好み。
たまらなく美味しくて、しばし幸せに浸る午後。

別の日には、高徳院近くの裏通りにある「輪心」に行く。
(しかも裏山のハイキングコースを通って。)
「わこ」と読む。のだそうだ。
(今年オープンしたんだったと思うけど、
お店ができたばかりの時は読めなかった。。。)
バウムクーヘンが一押しのお店みたいなんだけど、
その日はケーキな気分だったので、とりあえずいろいろ食べてみたくて、
キャラメルエクレアとチョコタルト、ベリーロールを買った。
またディンブラのミルクティーと合わせて昼下がりのティータイム。
どのケーキもおいしかった。(さすがにすべて一度に食べたワケではない。)
素材にこだわっているお店みたいで、
ケーキのスポンジやクリームそれぞれが素材の風味を損なわず、
甘すぎず、素朴な感じだけどしつこさがなくて美味しい。
いわゆる「パティスリー」って感じのお店の味とはちょっと違うけど、
何か好きかも。
そう、「何か好き」という言葉がぴったりな感じがする。また食べたい。

気が向いたら常盤団地の裏からハイキングコースに入って
源氏山の方へに歩いて、最終的には駅に向かう。
天気のいい日のトレッキングは、木漏れ日が美しい。
よく冷え込んだ日は特に、光と影のコントラストがとってもきれい。
お気に入りのビューポイントは3つ。そこで木立の間から相模湾を眺めるの。
思わず写真を撮りたくなって、パシャパシャやってみるんだけど、
私の愛機GRでは、(まだ仲良くなりきれていないんだけど)
ちょっと広角すぎて海がほとんど目立たなくなっちゃうんだけどね。

今年の紅葉は期待はずれな感じだったけど。
枯れ葉をさくさく踏みしめて、のんびり歩く近所の山道。
日常の隣にあるそんなことが、私に小さな幸せをくれる
かまくら日和な年の暮れ。

半年(以上?)ぶりでしょうか?
書こう書こうと思いつつ、放置・・・。
その間、公私ともいろいろな事がありましたが、
こうしてブログを書ける環境にあることに感謝しつつ、
また日々感じることを綴りたいと思います。

My Favorite Things☆-プルメリア

最近とっても好きな花、プルメリア。
好きな理由:香り、かたち + 素敵な思い出。

人生このかた約30年。
これまでヒトメボレってしたことがなかったんですけど、
一目見た瞬間、気持ちが一気に高ぶって
もうそのことしか考えられなくなってしまうような
そんな出会いに遭遇したのは今年の夏のことでした。

相手は何と・・・

「カステルヴェッキオ美術館」 by カルロ・スカルパ

建築でした(笑)

My Favorite Things☆-castelvecchio


ここまで来ると、ホントにとんでもない建築オタクか
バカなんじゃないかと思われちゃうかもしれませんが、
足を踏み入れた瞬間、言葉が出なくなってしまうほど
本当にほんとうに、感動してしまったのです。
世の中にはこんなに美しい空間が存在するんだな、と。
それが率直な第一印象でした。

スカルパの解釈はいろいろかもしれませんが、
敢えて個人的な印象を述べさせて頂くのであれば
空間全体を特徴づける梁や床の敷石が構成するラインから
建具や什器、その他あらゆる部分のディテールすべてに至るまで
彼のデザインが浸透していて、どれをとっても限りなく美しいのに
それら全てが1つの空間に収まった時、何か一つが突出してしまうことなく
見事に融合して空間全体を最高潮に美しいものへと飛躍させている、
みたいな。

う~ん、自分の語彙力のなさがもどかしい。。。
もっとあの素晴らしい空間にふさわしい表現ができればいいのだけれど。

まあともかく、それぞれの建築家が自らのデザインの中で
強みとする部分は個々によって違うのだけれど、
ディテールを美しく作り上げる建築家の底力を思い知ったというか。
スカルパは改修モノがほとんどなので、自ら空間を作り上げることは
少なかったと思うけれど、そこにある空間を最大級に素晴らしいものへと
もっていくその職人技に、甚く感動したのでありました。

一瞬でスカルパ建築に恋をした私めは
その後短いイタリア滞在の期間に、言葉もほぼ解らないまま
北イタリアの片田舎でローカルバスに乗り墓場を訪ね、
地図を持たずにヴェネツィアの街を半日徘徊したのでした。。。
(それはまた別の機会にご紹介予定。・・・気が向いたら。)

恋する女のパワーは留まることを知らない・・・
自ら実感したのは20代最後の夏のこと☆
昨日、2011年度版のミシュランガイドが発売されたようですが、
今回はどうやら東京版に横浜&鎌倉がプラスされたみたいですね。

これまでミシュランに掲載されるお店なんて
手が届かない or 掲載されたら予約が取れない
っていう感じがしてたので、ほとんどチェックしたことがなかったのだけど。
でも横浜育ち、鎌倉在住の私としては、今回ばかりは少し気になり
「ここら辺もちょっとは注目されるようになったのね」と
興味本位でネットのニュースをチェックしちゃいました。。。

「お店の名前だけじゃよくわからないな~」なんて具合で見ていたら、
あれ、家の近所のお店が入っている。
『ミッシェル ナカジマ』
おそらくご夫婦でやっているであろう
本当にこじんまりとしたフレンチのお店。

My Favorite Things☆-1

そのうち行きたいなと思っていたものの
まだ行けていないので味のことは解らないけど、
鎌倉の中でも観光スポットからやや離れた
それこそ鎌倉のド田舎を象徴するような場所まで
(居住者的にはそこが気に入っている)
こっそり来ているのね、ミシュラン審査員!
いやはや、参りました。。。

嬉しい反面、これからこの周辺が混雑しなければいいなあと思う。。。