先日、まったくの別件で経済産業省のHPを見ていた時に、こんな資料を見つけました。
『数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~』
約5年前、2018年8月から2019年3月までの約半年間に行われた『理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会』の議論をまとめたものです。
上の(概要)だけでも、ぜひ目を通していただきたいのですが、これ、すごいです
パワポ資料の表紙に、
第四次産業革命を主導し、さらにその限界すら超えて先に進むために、 どうしても欠かすことのできない科学が、三つある。 それは、第一に数学、第二に数学、そして第三に数学である!
なんて、書いてるんですよ?!
担当者の熱すぎる思いが伝わってきますね~
ここでの議論が、どの程度、教育界に影響を与えたのかは分からないですが、この時すでに、大きな流れとして、今まで以上に、国として、理系人材の確保に力を入れていきたいと考えていたのだと感じます。
そこから5年。
最近では、大学入試において「理工系学部における『女子枠』の創設」が増えています。
また、大学そのものでも、新たな理系学部の新設が相次いでいます。
大学の理系拡充進む、50大学が学部新設 定員1.9万人増 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
理系が何かと話題ですね。
日本の高校生の文理選択は、文系7割、理系3割、なんて言われています。
私が以前から気になっているのは、文系選択理由として多い「理系科目が苦手だから」「数学が苦手だから」というもの。
一方、理系選択理由の多くは、「興味ある内容が理系学部の内容だったから」なんですよね。
本当は理系の内容に興味があるのに、「数学が苦手だから」という理由で、消極的に文系を選択している場合が結構あるんですよね。
小学生の時、多くの子どもは「理科」が好きです。
本質的に、やっぱり「理系」って面白い学問だと思うんです。
その興味・好奇心をつぶさないために、そして、理数系人材を増やしていくためにも、「数学苦手」「算数苦手」にさせない教育。
非常に大事だと思っています。