時代は2xxx年 ゾイドバトルが頻繁に行われていた時代。



ゾイドを使用していた戦争はなくなり、人々は資金調達と娯楽の一環としてゾイドバトルを行っていた。

そんな中、凄腕のバトラーなどが参加していた裏ゾイドバトルが存在していた。

勝利時の報酬も桁違いで、倒したゾイドに関しては全て回収する事ができた。



出場条件は、改造したゾイドのみ出場可能で、制限時間内により多くの得点を手に入れたゾイド(バトラー)が優勝する。その他には特にルールはなく。敵同士でタッグを組んでも良いし、同盟を組んで裏切るのもありである。



得点とは、それぞれの機体に異なった点数が割り振られており、総合得点が高かった者が優勝する。前回のバトルでの順位が高いほど特得点も高い。ただ単に多くの敵を倒せばよい訳ではない。かといって高得点の機体ばかり狙って、打ち負ければゾイドを失うこととなる。とてもシビアなバトルである。



そんな裏ゾイドバトルに出場している、とあるチームがレウス型のゾイドを使用していた。

今まで裏バトルでは優勝した事はなくとも、毎回上位に食い込んできているこのチーム。

徐々にではあるが確実に優勝へと向かってきている。



出場機体数に上限はなく、毎回150機近くもの参加者が殺到する。

バトルステージは毎回異なり、山だったり海辺だったり砂漠だったり・・・色々なステージが用意されている。ステージの広さは半径60キロで3つのステージが隣接した造りとなっている。



大半は開始数時間で大破炎上してスクラップとなる。もちろん機体の回収が出来ないほど無残な状態の機体もある。ちなみに制限時間は3日間、もしくは残存しているゾイドの数が一定数まで減った場合に試合は終了する。



報酬は上位10組にのみ支払われる。もちろん1位と10位の報酬額は天と地ほどもある。

だがこのバトルの醍醐味は報酬金額のみにあらず。倒したゾイドが丸々全て手に入る部分でもある。

ほとんどのバトラーはゾイドの機体を回収するために参加している。

まれに弱くとも珍品な部品が組み込まれた機体などもあるため、ひとしおに上位者のみが美味しいバトルと言う訳ではない。



上位3組は毎回外見も仕様も違った機体で参加している。強化していると言うよりは、毎回新しいゾイドを創って来ていると言った方が正しいかもしれない。そんな相手に4位~10位までの参加者が勝てるはずもなく、1位~3位までのグループと、4位~6位のグループと、7位~10位までのグループは毎回グループ内で順位が前後している。余程のことが無い限り、上位6組がこれ以上順位を落とす事はない。



レウス風ゾイドを有するチームは、今回が6試合目で順位は7位である。

今回の試合でさらに上位のグループに食い込むのが狙いだ。