第12話【AI 経営の実践ガイド】

 

AI導入の8割が失敗する原因

=============================

経営者に欠けている質問力、判断力、継続力の鍛え方

=============================

 

いつもお読みいただき有難うございます。

 

組織変革コンサルタント

経営戦略コンサルタント

の渡邉ひとしです。

 

AIツールを導入しても8割の企業で

業務効率が変わらない現実があります。

 

ChatGPTでメール作成だけして満足し

月額費用ばかりが

積み重なるケースが大半です。

 

この停滞の真因は

ツールの性能ではなく

経営者側の活用スキル不足にあります。

 

解決策は

「質問力」「判断力」「継続力」

という3つのスキルを

体系的に強化する方法です。

 

AIの出力品質は

入力内容に完全依存するため

 

曖昧な指示では

使えない一般論しか返ってきません。

 

これらのスキルを身につければ

AIは経営判断を支援する

強力な武器に変わります。

 

今回は各スキルの定義と

中小企業での実践例を解説します。

 

*写真はイメージです

 

=============================

質問力の欠如が月額数万円を無駄にする

=============================

 

経営者の多くが

・売上を上げたい

・効率化したい

などの漠然とした質問をAIに投げます。

 

結果として返ってくるのは

どの企業にも当てはまる

教科書的な回答だけです。

 

自社の前提条件を

明確に伝えなければ

実用的な提案は得られません。

 

質問力を高める第一歩は

自社の前提条件を整理する作業です。

 

「業種」「従業員数」「予算規模」「現在の課題」

を明文化します。

 

次に

「製造業」

「従業員30名」

「月商5000万円」

「在庫回転率を20%改善する方法を3つ」

という形で入力します。

 

前提が明確になれば

AIは実行可能な提案を返します。

 

AIは文脈を自動で理解しません。

 

前提を整理して伝えなければ

出力の関連性は低いままです。

 

週1回15分間の

AI質問練習を続ければ

 

3ヶ月後には

精度の高い回答を引き出せます。

 

部品メーカーの社長は最初

「在庫を減らしたい」

とだけ入力していました。

 

AIの回答は「定期的な棚卸し」

という当たり前の内容でした。

 

社長は質問を

「月間発注1000点」

「倉庫面積50平米」

「作業員5名で在庫回転率を上げる具体策」

に修正しました。

 

するとAIは

発注タイミングの最適化スケジュールと

品目別の在庫基準を提案しました。

 

実際に試験運用した結果

3ヶ月で在庫保管コストを

15%削減できました。

 

前提条件を明確にするだけで

AIの提案が

実務に直結する内容に変わったのです。

 

質問の質が

投資効果を大きく左右する典型例です。

 

=============================

判断力なき経営者がAI提案で現場を混乱させる

=============================

 

AIの提案を鵜呑みにする経営者が

引き起こす問題は深刻です。

 

SNS広告の強化をAIが提案しても

顧客の大半が高齢者なら実行不可能です。

 

この判断ミスが現場の反発を生み

AI活用そのものが頓挫します。

 

判断力を養うにはAI出力を

自社基準で検証する仕組みが必要です。

 

AIから提案を受けたら

・実現可能性

・投資対効果

・現場の受け入れやすさ

の3つの軸で評価します。

 

点数化して優先順位を決め

修正が必要な部分をAIに再入力します。

 

AIはあくまで

選択肢を提供する道具であり

最終決定は経営者の責任です。

 

出力をそのまま採用すれば

社内の抵抗や予期せぬトラブルを招きます。

 

毎回の出力を批判的に検証する習慣が

AI活用の成否を分けます。

 

食品卸売業の社長はAIが提案した

インフルエンサーマーケティングを

即座に却下しました。

 

理由は主要顧客の8割が

地元の個人商店主だったからです。

 

社長は

「顧客の平均年齢65歳」

「デジタル利用率20%未満の飲食店向け販促策」

と条件を追加して再質問しました。

 

AIは訪問営業の効率化と

FAXによる新商品案内を提案しました。

 

テスト実施の結果

3ヶ月で既存顧客からの受注が

12%増加しました。

 

自社の実情を踏まえた判断が

AI活用を成功に導いた好例です。

 

AIの初期提案を鵜呑みにしていたら

無駄な投資に終わっていたはずです。

  

=============================

継続力の欠如で9割の企業がAI活用を諦める

=============================

 

導入3ヶ月でAI利用頻度が

激減する企業が9割を占めます。

 

忙しさを言い訳にして

スキル向上の時間を

確保しない経営者が大半です。

 

散発的な利用では出力精度が安定せず

結局「使えない」という結論に至ります。

 

継続力を築く最も効果的な方法は

強制的な習慣化です。

 

毎週火曜と金曜の朝10分間を

AI活用タイムとして予定表に入れます。

 

テーマを1つに絞り

「入力」「検証」「修正」

のサイクルを回します。

 

成果は必ず社内会議で共有し

組織全体のAIリテラシー向上につなげます。

 

運送会社の社長は

AI導入後すぐに利用が途絶えました。

 

そこで

毎週月曜の朝8時半から15分間を

 

配送ルートの

最適化セッションと決めました。

 

最初は

「今日の配送を効率化」

という曖昧な入力でした。

 

3ヶ月継続した結果

入力の精度が向上し

燃料費を8%削減できました。

 

さらに

この取り組みを社員に展開したところ

各部署でAI活用が始まりました。

 

小さな習慣が

組織全体の変革につながった例です。

 

継続なくして

AI投資の回収は不可能です。

 

============================

今日のまとめ

=============================

 

AI活用の成否は

ツールの性能ではなく

経営者のスキルで決まります。

 

質問力で前提を明確化し

判断力で実現可能性を検証し

継続力で習慣化する。

 

この3つを実践すれば

AIは確実に業務改善の武器になります。

 

まず自社の具体的な課題を1つ選んで

AIに質問してみてください。

 

前提条件を必ず3つ以上含めて入力します。

 

AIの出力を自社基準で評価し

修正版を再入力します。

 

この作業を週2回

1ヶ月続ければ確実に変化が現れます。

 

=============================

次回の予告

=============================

 

*次回の発行は11月25日火曜日の予定です。

 

次回は…

第13話 『AI経営への準備完了チェックシート』

 

AIのイーラーニング講座や

AIによる自動化や効率化についての

ご相談がございましたら

お気軽にお問い合わせください。

 

*無料相談のご案内
 株式会社未来デザインカンパニー
 https://mirai-design-company.co.jp/

 

この記事が役に立ったと思われましたら

ぜひシェアしてください。

 

一人でも多くの方に

AI活用の第一歩を

踏み出していただければ幸いです。

 

===============================

☆☆☆ メルマガのご登録☆☆☆

 

メルマガをご登録していただければ

「見逃し配信」無しで読むことができます。

 

下記をクリックして登録していただけます。

▼【メルマガ登録のお手続き】

https://www.reservestock.jp/subscribe/329758

 

このメールは

お取引をいただいている皆様

名刺交換をさせていただいた皆様

メルマガフォームにご登録いただいた方

セミナーに参加された方

に配信しています。

 

今後のご案内が不要な方は

最下部に解除フォームがございます。

お手数ですが

購読解除をお願いいたします。

  

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

#ミドルシニア世代の智慧

#シン組織変革の教科書

#AI 経営の実践ガイド

#実践経営戦略ノート

#変革の羅針盤

#ビジネスモデルの企業事例

#マーケティング

#ビジネスモデル

#人材の育成

#組織の人間関係

#渡邉ひとし

#株式会社未来デザインカンパニー

 

===============================

 

経営者の方は

自社の全体像を把握しているつもりでも

 

心理的バイアスや

無意識の防衛機制により

 

問題の本質や自分の意思決定の癖に

気づけない事柄が多々あります。

 

脳科学的にも自己認知には限界があり

感情や習慣に支配された判断を

客観的に見直すことは困難です。

 

経営コンサルタントは

外部の視点から構造的に現状を分析し

 

経営者ご本人では

見落としがちな課題を可視化します。

 

だからこそ

冷静で第三者的な知見を持つ

コンサルタントの存在が

経営判断の質を高め

 

組織を持続的に成長させる上で

不可欠なのです。

  

===============================

ブログのご案内

===============================

 

*月曜日『実践・経営戦略ノート』

*火曜日『AI 経営の実践ガイド』

*水曜日『ミドルシニア世代の智慧』

*木曜日第1週のみ

    『ビジネスモデルの企業事例』

*金曜日『シン組織変革の教科書』

 

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

===============================

 

---------------------------------------

編集·発行元

---------------------------------------

◆オフィス 

株式会社未来デザインカンパニー

〒503-0015 岐阜県大垣市林町7-265-1

組織変革コンサルタント

代表取締役 渡邉ひとし

 

【コンサルティング事業部】

·リアル(現地現場)

·オンライン(zoomを使用)

*元電通デジタル馬場建至氏と業務提携

https://mirai-design-company.co.jp/consultant 

 

【AI 事業部】

*AI パッケージ、AIシステム開発

https://mirai-design-company.co.jp/aipackage

 

*イーラーニング講座『Mirai Nextory®︎』

·AI とデジタルマーケティング(900超の講座)

·電通グループの

 カルタホールディングスと協業

https://mirai-design-company.co.jp/elearning

 

【教育事業部】

*オンライン講座 

·事業計画士®︎養成プログラム(2026年開講)

  講座名『実践型セカンドキャリア設計塾』 

  (設計ー実践ー共有ー達成ー充実ー幸福)

·経営計画士®︎養成プログラム(2026年開講)

https://mirai-design-company.co.jp/onlineclass

  

▼会議室

株式会社未来デザインカンパニー(会議室)

〒503-0808 岐阜県大垣市三塚町624-2

 

Mobile:080-4806-1553

Email:mirai-design@ogaki-tv.ne.jp

HP:http://mirai-design-company.co.jp/

 

紹介記事1:https://humanstory.jp/watanabe_hitoshi/

紹介記事2:https://syoukei-senmon.net/gifu/14457/

 

·経営計画士®︎、事業計画士®︎

·ビジネスモデルコンサルタント

·SDGsビジネスコンサルタント

·経営心理士

組織心理士/顧客心理士/

ビジネスコミュニケーション心理士

·上級スピーチアップグレーダー

·対人関係アップグレーダー

·ハイパフォーマンス·コーチ

 

一般社団法人 空き家再生機構 /理事

岐阜県公認 /コミュニティ診断士

=================== 

<令和2年度迄>

中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師

<令和元年度迄>

愛知産業大学 経営学部経営学科

造形学部デザイン学科·建築学科 非常勤講師

―――――――――――――――――――

<著書>

『ビジネスモデル虎の巻!』 (2019年)

『我が師から受けた薫陶と若者への恩送り

(仮)』(2026年)

―――――――――――――――――――

 

------------------------------------------

(C) Copyright 2025 mirai design company All rights reserved.

------------------------------------------