今日も読んでいただき有難うございます。

企業の事例をもとに毎月1回
ブログとメルマガを発行しています
経営戦略コンサルタント渡邉ひとしです。
 
今日は医療技術の進歩が
ビジネスモデルに与える影響に
焦点を当てています。

日本の医療機器メーカー
<テルモ>の事例を紹介し
その戦略的な動きを解析します。

医療機器の製造を主軸に
注射器から人工心臓まで
幅広い製品を開発してきました。

最近はコスタリカに
新たな生産拠点を設立し北米市場への
アクセス向上を図っています。

この戦略により
時差や輸送コストの問題を

最小限に抑えつつ
生産効率を高めることが
可能になりました。

このビジネスモデルの成功は
継続的な技術革新と

グローバルな生産拠点の最適化
に支えられています。

例えばバイオ医薬品の
製造受託業務に注力し

今後数年間で売上高を
2倍以上に増やす計画です。

さらに
病院向けスマホサービスを提供する
スタートアップ企業との提携により
医療現場のデジタル化を推進しています。

企業が技術革新に投資し
グローバルな展開を進めることで

新たな市場を開拓し
既存市場での競争力を
保つことが可能です。

中小企業も大企業も
日本の市場に於いては

同じ外部環境のもとで
懸命に営業活動をしています。

大企業の課題や経営を観察することで
自社に活かしてください。

次回も企業のビジネスモデルを取り上げ
その成功要因や課題について
深堀りしていきます。

今日の企業事例は第500話
【テルモのビジネスモデル】




(画像はイメージです)

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「医療を通じて社会に貢献する」

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1921年9月に
北里柴三郎氏たち医学者が発起人となり
<赤線検温器>を設立しました。

1936年11月に
<仁丹体温計>に社名を変更しました。

1963年12月に
<仁丹テルモ>に社名変更し<森下仁丹>
の医療機器製造部門会社となりました。
  
1964年1月に
日本初の単回使用タイプの
注射器を発売開始しました。

1974年10月に
森下グループから離脱し
<テルモ>に社名を変更しました。

1999年7月に
<3M>から人工心肺事業を買収し
<テルモ・カーディオバスキュラー・
システムズCORP>を設立しました。

2001年9月に
<住友ベークライト>から
在宅酸素事業を譲受し
<テルモメディカルケア>を設立しました。

2007年8月に
世界初の磁気浮上型左心補助人工心臓
『DuraHeart』を販売開始しました。

2011年3月に
米医療機器メーカー<カリディアンBCT>
を買収し輸血事業世界一となりました。

2016年6月に
脳動脈瘤治療デバイスの製造販売会社
米国の<シークエントメディカル, Inc.>
を買収しました。

2017年3月 に
ステントグラフトの製造販売会社
米国<ボルトンメディカル, Inc.>
を買収しました。



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<テルモ>のビジネスモデル

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2022年9月に
コスタリカで人工心肺部品の
新たな生産拠点を開設しました。

これまでは脳血管の手術に使う製品や
血液バッグを生産してきました。

「当社が拠点を設ける前から
コスタリカでは米国の
医療機器メーカー大手の工場が多かった」

と中南米事業を統括する
<テルモアメリカスホールディング>
の南雲浩社長は述べています。

時差に伴う対応や
輸送コストなどの負担を減らすため

製品の一部はベトナムで生産から
コスタリカに移し
北米に輸出しやすい環境を整えました。

さらに製品の幅を広げ今後も
コスタリカでの生産を拡大する計画です。

「米国などで生産している品目を
必要に応じてコスタリカに移したい」

とグローバルの生産を統括する
広瀬和紀取締役常務経営役員は
将来像を述べています。

2022年11月に発表した
『2022年4~9月期』の連結決算で
最終減益となりました。

『2022年4~9月期』の純利益は
前期比19%減になりました。

医療機器の製造に使うプラスチックや
半導体などのコストが上がっていて
原材料高などの影響で減益でした。

2023年2月に
『2023年3月期』の連結純利益が
前期比3%増の見込みと発表しました。

輸液セットなどの製造コスト拡大や
空輸など物流費の高騰がしましたが

売上高にあたる売上収益は
16%増と400億円引き上げました。

2023年4月に
国内35カ所の営業拠点のうち
8カ所を閉鎖すると発表しました。

閉鎖するのは青森市や秋田市
群馬県高崎市などの
医薬情報担当者が使う拠点です。

近隣の支店在籍の社員が営業に行く場合
資料作成などで使用していましたが
デジタル化で不要になりました。

2023年5月に発表した
『2023年3月期』の連結決算は
営業利益は1%増でした。

医療機器の販売が好調でしたが
生産コスト抑制のため

米国から生産移管中の
コスタリカの製造拠点で
稼働率が高まらずコストが膨らみました。

売上収益は前期比17%増で
売上収益と営業利益は過去最高でした。

2023年5月に
バイオ医薬品の開発製造受託工場を
甲府工場内に建設すると表明しました。

製薬企業から受託した
バイオ医薬品などの薬剤の充填や滅菌
梱包作業を担います。

2025年度に建設を終え
2027年度に生産を始める計画です。

開発製造受託事業の売上高は
『2022年3月期』は306億円でしたが

『2027年3月期』に約350億円増やし
2倍強にする目標を掲げています。

2023年9月に
子宮内膜ポリープなどの診断や治療に使う
硬性子宮鏡を国内で発売しました。

国内初の使い捨ての子宮鏡として
大型装置が必要な既存品に比べて
安価で導入費用を抑えられます。

新製品の普及で患者の日帰り治療を促し
医療費の削減にも繋げられます。

2023年10月に
内視鏡大手<オリンパス>との
業務提携を終了すると発表しました。

2017年に資本提携を解消していますが
今後は個別製品ごとに
共同開発や販売について検討します。

2023年11月に
南アフリカ共和国に現地法人を
設立したと発表しました。

これまでは代理店を通じて
カテーテル製品を販売していましたが
シェアを伸ばせていなかったため

人員を従来の4人から17人に引き上げ
病院などへの営業を強化し

カテーテル関連製品の
販売拡大に繋げる考えです。

2023年12月に
鮫島光専務経営役員が 
CEOに昇格すると発表しました。

2024年4月1日付で
社長最高経営責任者に昇格し

6月26日開催の定時株主総会で
承認を経て代表取締役に就任します。

2024年2月に
『2024年3月期』の連結純利益が
前期比18%増の見込みと発表しました。

手術用機器の値上げや
製薬企業からの開発受託など
高収益事業の伸びで採算が改善し

売上収益と純利益は
それぞれ過去最高となる見込みです。

2023年3月に
山口市の山口工場に
28億円を投資すると発表しました。

心臓などの病気を治療する
カテーテル製品を製造していますが

新設備は既存棟の空きスペースを活用し
2026年12月の稼働を計画しており
生産規模は6倍に拡大します。

2023年3月に
医療関連スタートアップ
<フロンティア・フィールド>との
資本業務提携を発表しました。

<フロンティア・フィールド>は
病院向けスマートフォンサービス
『日病モバイル』を提供しています。

医師や看護師の間の連絡やナースコール
電子カルテとの連携機能など
病院特有の業務に対応しています。

2023年3月に
<京都大学iPS細胞研究財団>と
iPS細胞の培養を自動化する
共同研究を開始すると発表しました。

<京都大学iPS細胞研究財団>が持つ
iPS細胞を使った再生医療の知見と

<テルモ>が持つ
細胞の増殖システムを組み合わせ
培養の効率化の向上を目指します。

2023年4月に
腹膜透析用の管理アプリの提供を
開始したと発表しました。

『テルモPDマイケア』は
腎不全の患者が自宅で透析治療をする時

体重や透析のデータを
アプリに記録して医師と共有できます。

感染症など体調に異変が起きた時
適切な治療ができるようにします。



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次回は第1月曜日の
2024年6月3日月曜日の予定です。


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代表取締役
経営戦略コンサルタント
渡邉ひとし

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<令和2年度迄>
中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師
<令和元年度迄>
愛知産業大学 経営学部経営学科
造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師
<著書>
『ビジネスモデル虎の巻!』

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〔投稿内容〕
文中の企業情報数及びデータなどは
新聞や雑誌、ホームページなどの
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