こんにちは。
渡邉ひとしです。
第338話のテーマは
『新たな顧客層の獲得』です。
(ブログは毎週金曜日に投稿します)
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古着商からスタートし自動車関連まで
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1947年に
創業者の石原大二氏が名古屋市中区大須に
古着屋の<米兵商店>を出店しました。
1951年に
合資会社<米兵>として法人化しました。
1979年に
合資会社から株式会社へ改組しました。
1987年に
<米兵>から<コメ兵>へ
社名を変更しました。
1996年3月に
買取センターを東京に出店することで
東京へ初めて進出しました。
2010年2月に
新業態になる「LINK SMILE」を
名古屋市緑区にオープンしました。
2012年1月に
タイヤ、ホイール専門店を展開する
<クラフト>を完全子会社化しました。
2012年6月に
<KOMEHYOオークション>を
子会社として設立しました。
2013年5月に
<オートパーツKOMEHYO>を
設立しました。
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<コメ兵>のビジネスモデル
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2017年11月に
スマートフォンで利用者同士が
品物を売買できる
フリーマーケット・アプリに
参入したと発表しました。
アプリ名は「KANTE(カンテ)」で
売りたい品物があれば
写真をスマホで撮影して出品ができます。
ブランド品に特化していて
価格の設定は1万円以上からです。
最大の目玉は鑑定機能で
鑑定機能を備えることで
高額な品物でも安心して
取引ができるようになります。
数カ月たっても売り手がつかない場合は
アプリから連絡が届き
利用者が希望すればコメ兵が買い取ります。
月間流通額で100億円を超す
<メルカリ>のフリマアプリの牙城に
チャレンジする考えです。
2017年12月に
アパレルや中古スニーカーのネット販売の
<イヴコーポレーション>と
靴の関連グッズを売る
<アークマーケティングジャパン>を
子会社化したと発表しました。
並行輸入した衣料品の販売などの
自社にない販売機能を取り込む狙いです。
2018年2月に
「2018年3月期」の連結純利益が
前期比2.9倍になる見通しと発表しました。
名古屋駅前や大阪梅田などの
大型店の業績が好調のほか
販売に回すための商品の買い取りも
想定を上回っています。
2018年5月に
バッグや宝飾品などの買い取りに
人工知能を活用すると表明しました。
自動で偽物を見抜き
商品相場や在庫管理までの業務を担い
2020年までの導入を目指します。
300人ほどの鑑定士が在籍していますが
社内で「匠」と呼ばれる
熟練の鑑定士になるには数年かかるため
人手不足に対応するほか
店舗の人材を有人オークションなど
新たな成長分野の拡充に充てる考えです。
石原卓児社長は……
「同じ性能のAIがあっても
当社は蓄積した情報量が多い」
「実際の業務に使えるシステムになる」
と述べています。
2018年6月から
名古屋市の商業施設「星が丘テラス」に
期間限定の買い取り店を出店しました。
周辺には比較的高所得者層が多いため
商業施設に出店して
買い取り量の拡大を目指します。
2018年10月に
「改正古物営業法」が一部施行され
買い取り場所の制限が緩和されたため
外食店や商業施設の駐車場で
商品の買い取りイベントを開き
自動車を使った移動式店舗での
買い取りを始めます。
<コメダホールディングス>と連携し
「コメダ珈琲店」でブランド品などの
買い取りを始めます。
百貨店催事への出店なども増やし
仕入れルートを広げ仕入れ量を増やします。
2018年11月に
タイの総合消費財大手である
<サハ・グループ>と
タイに合弁会社を設立すると
発表しました。
2019年の夏頃に
タイで中古品流通事業を始めます。
同じく2019年11月に
アンティーク時計の輸入・販売を手掛ける
<シエルマン>の子会社化を発表しました。
フリーマーケットアプリの浸透により
買い取り・販売競争が激化しているため
M&A(合併・買収)戦略を強化しています。
2019年1月に
名古屋駅直結の商業施設である
タカシマヤゲートタワーモールに
約1ヶ月の期間限定で
買い取り強化のため
「買い取り専門店」を出店しました。
2019年3月に
名古屋市の商業施設「星が丘テラス」に
買い取り専門店を常設すると発表しました。
2019年4月に
初の時計商品に特化した専門店を
東京都内で開業しました。
同社で最大の売上高を持つ
時計の販売に力を入れ
新たな需要を取り込む狙いです。
<コメ兵>の4代目石原卓児社長は
「なんでも買い取る中古屋」を
「ブランドのリユース店」に
脱皮させる考えです。
年間140万点の買い取り品は全量を
名古屋市内にある商品センターに集約して
検品・査定しています。
対人査定の安心感を感じてもらうための
様々な仕組みをつくっていますが
20~30代半ばの世代は
<メルカリ>などのフリマ・アプリを
活用することが多いため
20~30代半ばの新たな顧客層を
取り込むビジネスモデルを
早期に構築することが大きな課題です。
*次回は、5月3日金曜日・祝日です
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今日の事例で何を学べるでしょうか?
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従来のビジネスモデルで
顧客を獲得している企業は……
10~20代までの
新たな顧客層を獲得するための
ビジネスモデルを構築することが
必要不可欠になる。
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【ご連絡先】
未来志向型経営コンサルタント
渡邉ひとし
E-mail:mirai-design@ogaki-tv.ne.jp
https://mirai.brand-keiei.com
TEL:052-766-6988
Mobile:080-4806-1553
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中部大学 非常勤講師
愛知産業大学 非常勤講師
株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
投稿文の数字及び企業名などは
日経新聞などの公開情報に基づいた
記述に徹しています。
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