こんにちは。
渡邉ひとしです。
第299話のテーマは
『新業態の開発が常に求められる』です。
(ビジネスモデル=月曜・金曜の平日投稿)
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全国47都道府県を網羅した
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1962年4月に
創業者の鳥羽(とりば)博道氏が
コーヒーの焙煎会社として設立しました。
1980年4月に
「 ドトールコーヒーショップ」の
1号店を原宿駅前に出店しました。
1987年に
フランチャイズオーナー向に
「 I R P 経営学院」を設立しました。
1993年8月 に
日本証券業協会へ株式を店頭登録しました。
1998年7月に
ドトールブランド製品を
コンビニエンスストアへ出荷しました。
2004年4月に
「ドトールコーヒーショップ」が
1000店舗を達成しました。
2007年10月に
<日本レストランシステム>と経営統合して
<ドトール・日レスホールディングス>
の共同持ち株会社を設立しました。
2015年10月には
「ドトールコーヒーショップシャミネ松江店」
を島根県に出店したことで
日本全国・47都道府県すべてに
出店を達成することができました。
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【ドトール・日レスHDのビジネスモデル】
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2017年4月に発表した
「2017年2月期」の連結決算は
純利益が前期比11%増と過去最高でした。
喫茶店「星乃珈琲店」の利益率の高さや
パスタ専門店「洋麺屋五右衛門」の
価格帯の引き上げなども要因です。
主力の「ドトールコーヒーショップ」など
グループ全体で93店を新規出店して
店舗数は1979店に増えました。
コンビニエンスストア向けのチルド飲料や
ドリップコーヒーなどの卸事業も好調です。
2017年7月に発表した
「2017年3~5月期」の連結決算は
純利益が前期比22%増でした。
「星乃珈琲店」やステーキ店など
高単価の商品を扱う業態が好調で
16店の新規出店も貢献しました。
同じく2017年7月に
新業態のカフェ「梟(フクロウ)書茶房」
をオープンしました。
書店の真ん中の空間に
100席を超えるカフェと
融合させているのが特徴の店舗です。
「シークレットブック」と呼ばれる
約2000冊の書籍を販売していて
ブックカバーで「袋とじ」しているため
表紙に書かれた紹介文だけで
本を選ぶ必要があります。
2017年10月に発表した
「2017年3~8月期」の連結営業利益は
前期比7%増で最高益を更新しました。
◉「ドトール」:低価格帯での提供
◉「エクセルシオール」:充電の電源を充実
◉「星乃珈琲店」:座り心地の良い席
という3つのブランドを
<ドトール>は展開しています。
なかでも
高価格帯の「星乃珈琲店」が好調で
働き方改革が高単価の喫茶店の
需要拡大を後押ししているようです。
コーヒーショップが「オフィス」「自宅」
に続く「第3の職場」となりつつあり
日本のコーヒー消費量は
4年連続で最高消費量を記録しています。
<スターバックス>は全国1304店で
<ドトールコーヒー>は全国1124店と
コーヒーチェーンの2強となっています。
駐車場を備えたロードサイド店を中心に
「ドトール珈琲農園」も
10月からスタートしました。
大きなソファを用意して
高品質のコーヒーとフードで
既存店よりも高い客単価を狙います。
2018年1月に発表した
「2017年3~11月期」の連結決算は
経常利益が前期比4%増でした。
「ドトールコーヒーショップ」で
フルーツジュースなどの国産食材を使った
新商品が人気でした。
価格帯の高い「星乃珈琲店」が
効率的な出店を進めて200店を超えました。
◉ 消費者を飽きさせないメニュー作り
◉ 無駄のない出店計画 ◉ 戦略的な値上げ
などへの取り組みが好調で
増益の要因になっています。
<ドトール・日レスHD>の
大林豁史(ひろふみ)会長は……
「コーヒーの切り口は無数にあり
プレミアムブランドを立ち上げることで
成長できる」と取材に答えています。
2018年4月に発表した
「2018年2月期」の連結純利益は
前期比10%増と最高益を更新しました。
喫茶店「ドトールコーヒーショップ」で
『季節に合わせたメニューが
消費者の支持を得た』 と
星野正則(まさのり)社長は述べています。
店舗の改装や高級喫茶店「星乃珈琲店」の
出店増も収益を押し上げました。
2018年7月に発表した
「2018年3~5月期」の連結決算は
純利益が前期比17%減でした。
高級喫茶店である「星乃珈琲店」で
人件費が膨らみました。
「ドトールコーヒーショップ」などの
主力業態での客数も減少しました。
人手不足による人件費の上昇が重く
売上高営業利益率は前年同期の
9.7%より悪化して8.4%でした。
人手不足に対応するため地方を中心に
時給を引き上げたため
人件費の負担が大きく膨らみます。
引き続き利益を確保するためには
売上を伸ばす必要があります。
しかし
同じ業態を続けていれば飽きられて
やがて客数が減少していきます。
いかにして来店客を増やすのか?
<ドトール・日レスHD>は
グループの総合力を生かして
新業態の店舗を開発していくことが
常に求められています。
(*次回投稿=9月7日金曜です)
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【経営の無料相談2時間:連絡先】
ブランド経営コンサルタント:渡邉ひとし
E-mail:rabbit@ogaki-tv.ne.jp
TEL:052-766-6988
Mobile:080-4806-1553
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今日の事例で何を学べるでしょうか?
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飲食業界の企業は……
人手不足に対応するため
人件費の負担が増え続けている。
利益を確保するためには
さらに売上を増やす必要がある。
利益を増やすためには価格設定と
来店客を飽きさせない
新業態の開発が欠かせない。
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『ビジネスモデル虎の巻』を出版します!
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(*ブログ=平日の毎日投稿しています)
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【ビジネスモデル9項目】
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動
◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル
◉提供する価値◉コスト◉経営資源
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経営コンサルタント(ブランド経営)
(社)ビジネスモデルイノベーション協会
公認ジュニアコンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
投稿文の数字及び企業名などは
日経新聞などの公開情報に基づいた
記述に徹しています。
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