こんにちは。
渡邉ひとしです。
第283話のテーマは
『5Gを生かしたサービスの提供』です。
(ビジネスモデル=月曜・金曜投稿です)
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携帯電話のキャリが変わる
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携帯電話…いわゆるガラケーを
最初に契約したのは<ツーカーセルラー>。
やはり
仕事を担当していたことが理由で
携帯電話は<ツーカーセルラー>でした。
やがて
通信会社の合併などで再編が進み次に
仕事で担当したのは<NTT DoCoMo>。
すると自然と携帯電話の契約を
<NTT DoCoMo>に変えていました。
会社を退職して起業してから半年後に
仕事の関係で主婦の方々と
携帯電話で連絡を取るようになると
「どうして<SoftBank>の携帯電話を
使わないの?」と複数の方々から言われ
<SoftBank>の携帯電話へと
契約を変えたことを思い出しました。
しかも
この時に契約した携帯電話は
<Apple>の「iPhone 3G」でした。
バッテリーの容量が少なかったため
通話時間の制約が厳しくて
使いづらかった思い出があります。
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<NTTドコモ>のビジネスモデル
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1988年10月に
<エヌ・ティ・ティ中央移動通信>と
各地域の移動通信株式会社を設立。
1991年8月に
<エヌ・ティ・ティ・移動通信企画>
が設立されました。
1992年4月に
<エヌ・ティ・ティ移動通信網>に
商号を変更しました。
1999年2月から
「iモード」サービスが開始されました。
2000年4月に
<エヌ・ティ・ティ・ドコモ>へ
商号を変更しました。
2013年10月に
<NTTドコモ>へ商号を変更しました。
2017年度は
国内外のベンチャー企業への新規投資を
前年度の約2倍に増やしました。
人工知能やIoTの分野を中心に
本業の携帯電話やITサービス事業と
相乗効果が見込める企業に出資して
国内事業を拡大する狙いです。
さらに
IoTを使った交通関連サービスを
2017年度から始めています。
スマートフォンの技術や分析データを
活用することで
30分後のタクシー需要を予測して
乗車待ちの時間を縮めることができます。
東京都内や名古屋市で実施した実験では
予測精度が90%を超えています。
さらに
簡単な設備で済む駐車場管理システムで
料金の引き下げを支援していきます。
スマホで予約と決済を済ませるため
駐車場に精算機の設置をすることや
料金未納を防ぐ停止板などの
設備の設置が必要なくなります。
2017年1月に
<ユピテル>が開発・販売する
車載器やロボット型端末などに
<NTTドコモ>の人工知能や
IoT技術を活用した商品(サービス)の
共同開発に合意したと発表しました。
その第1弾として
対話型AIロボットを共同開発します。
2017年3月より
<富士通>と提携して法人企業向けの
クラウド型サービスパッケージに
介護事業者向け支援サービスである
「HOPE LifeMark-WINCARE for docomo」
を新たに加えました。
中堅・中小の介護事業者が導入し易いように
必要な機能やプランに絞りました。
同じく2017年3月に
人工知能の技術を活用した
「賢い」バスを開発すると発表しました。
乗りたい人の数やいる場所などに応じて
AIが最適な運行時間やルートを導きだして
柔軟に変更していきます。
国内のバスの乗客はピーク時よりも
約50%減っていて大都市以外では
約90%のバス会社が赤字という状況です。
高齢者が増えていて公共交通機関の
ニーズが高まっていることもあり
運行効率を高めることを目指しています。
2017年5月に発表した
2017年3月期の連結決算は
純利益が前期比8%増で
2期連続の過去最高益でした。
2017年6月には
横浜市と連携してIoTを活用した
家電制御や健康管理などができる
「スマートホーム」の実証実験を始めました。
IoT関連事業を住宅分野にも広げることで
企業活動を後押しするとともに
市民生活の改善を目指しています。
2017年7月に
「コネクテッドカー」向けサービスで
販売を担当する専門部署を立ち上げました。
車の運行管理や運転診断ができるサービスを
自動車メーカーに提供することで
<NTTドコモ>の通信インフラを活用した
次世代車の普及につなげていく狙いです。
「コネクテッドカー」とは
インターネットに繋がる自動車のことです。
同じく2017年7月から
「キッザニア」で新たなドコモパビリオンの
「ロボット研究開発センター」がスタート。
2020年度から小学校過程での
プログラミング教育が必修化されることで
子供がプログラミングに興味や関心をもつ
キッカケづくりにしたい考えです。
2018年4月より
QRコードを活用した決済サービスである
「d払い」を開始しました。
<高島屋>など9社で開始して
2018年度中に10万店舗にまで
広げていく考えです。
2018年5月より
スマートフォンなどで利用できる
会話型AIを本格的に提供開始しました。
スマホで収集したデータから
利用者の嗜好や行動を学習して
利用者の行動を先読みした
情報を提供することができます。
AI搭載スピーカーで先行する
<Google>や<Amazon>に対抗します。
2018年6月に
<NTTドコモ>の吉沢和弘社長は
世界デジタルサミットでの講演で
2020年の商用化を目指す次世代通信規格
「第5世代(5G)」について
「様々な企業とのビジネスや
サービスの協創が鍵を握る」と述べました。
さらに
「パートナー企業と新たな価値を創造する
『プラスd』の戦略をとっている」
「パートナーのために
新しいものを創造する手助けをしていく」
「5Gは産業の効率化を目指したものではなく
新しい産業を生み出す基盤だ」
「様々な分野で新たな価値を
生むことができるだろう」と述べています。
2018年3月期から4年間の
中期戦略「beyond宣言」も紹介。
5G規格を軸にして……
◉自動運転
◉VR(仮想現実)
◉AI(人工知能)
◉ドローン(小型無人機)制御
などの新サービスを
展開していく構想を発表しました。
これからの<NTTドコモ>は
5G規格のキャリアとしてではなく
5G規格を活用した様々なサービスを
提供する企業へ変革できるかが
生き残りの鍵になってきます。
「5G規格」をキーワードにした
新たなビジネスモデルが求められています。
(次回ブログ=7月2日月曜日投稿です)
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『ビジネスモデル虎の巻』は8月出版!!
経営者の方が自社のビジネスモデルを
チェックできる本になっています。
(出版ブログ=火曜・木曜の投稿です)
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このことから何を学べるでしょうか?
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従来のビジネスモデルが
通用しなくなってきた企業は……
新機軸になる技術の提供だけではなく
その技術を十分に活用した
新たなサービスの提供が求められる。
その新たなサービスは
パートナー企業との共創によって
成立するサービスである。
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【ビジネスモデル9項目】
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動
◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル
◉提供する価値◉コスト◉経営資源
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【経営の3原則】
ミッション:会社の目的
ビジョン :会社の目標
バリュー :会社の行動指針
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【ビジネスモデル進化論】
強い者が生き残るのではない
賢い者が生き残るのではない
進化した者だけが生き残る
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【ビジネスモデル活用法】
現象をみるのではなく
本質をみることで
なすべきことが理解できる
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【ビジネスモデル発想法】
今日という日は
未来のスタート地点である
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公認ジュニアコンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
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株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
投稿文の数字及び企業名などは
日経新聞などの公開情報に基づいた
記述に徹しています。
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