こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


第274話のテーマは 

『景気の良いときに打つ手』です。 


(ブログ=月水金の平日投稿です) 

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<TSUTAYA>のレンタル 

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個人的に<TSUTAYA>といえば 

「映画のビデオレンタル」のイメージです。 


その後に 

映像ビデオが映像DVDになり 

音楽CDは音楽DVDへと進化していきます。 


それ以外では「漫画本」も 

呼び方が「コミック」へと変化しました。 


同じような業態では 

<BOOKOFF>や<GEO>がありましたが 


当時のレンタルショップを利用する理由は 

テレビゲームソフトの売買だったため 

ほとんど<GEO>を利用していました。 


新品のソフトを購入してゲームを楽しみ 

ゲームに飽きたら<GEO>に売る。 


ついでに 

面白そうなテレビゲームがあれば 

中古ソフトも購入するというパターンです。 


むしろ 

次男が<TSUTAYA>の音楽CDなどを 

購入やレンタルをしていたように思います。 


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<CCC>のビジネスモデル 

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1983年3月に 

大阪府枚方市で「蔦屋書店 枚方駅前店」を 

開業して創業しました。


1985年に

<カルチュア・コンビニエンス・クラブ> 

を大阪府吹田市に設立しました。 


2014年12月に 

組織再編により社内カンパニーを…… 


◉<TSUTAYA>(2代目の法人になる) 

◉<カルチュア・エンタテインメント> 

◉<CCCマーケティング> 


に分社化しました。 


<CCC>は2018年5月に……


◉TSUTAYA事業&蔦屋書店事業 

◉出版・コンテンツ事業 

◉データベース・マーケティング事業 

◉T-SITE事業 

◉その他事業 


を統括する純粋持株会社になりました。 


2016年9月に 

奈良県と県産木材の利用拡大で 

連携協力協定を結びました。 


<CCC>の子会社である 

<TSUTAYA>で扱う木質系の雑貨や小物など 


特色ある商品を提案していき 

県産木材を使う店舗内装も提案していきます。 


2016年10月に 

台湾の<遠東グループ>と業務提携し 


グループが手がける共通ポイントの 

「HAPPY GO」と連携させました。 


ポイント会員が海外でもポイントを 

簡単に貯めることができるようにします。 


2016年11月に 

イオン系のドラッグストア大手である 


<ウエルシアホールディングス>と 

共同出資会社を設立しました。 


2017年1月には 

カー用品大手の<オートバックスセブン>と 

共同出資会社を設立しました。 


これらは 

商品開発やマーケティング支援にまで 


<CCC>が踏み込むことで 

Tポイントをより活用してもらう狙いです。 


2016年11月に 

共通ポイント「Tポイント」で 

資金を提供できるサービスを始めました。 


資本・業務提携をしている<ワンモア>の 

クラウドファンディングサイトで 

Tポイントが使えるようにしました。 


<CCC>にとってはTポイントの使い道が 

広がるメリットがあります。 


2016年12月から 

<博報堂グループ>とTポイントの 


顧客情報を使ったデータ分析や 

消費者調査を始めました。 


食品や日用品メーカー向けに 

最適な販売促進の提案を目指しています。 


同じく12月に 

顧客情報管理(CRM)大手である 


<セールスフォース・ドットコム>の 

日本法人と業務提携しました。 


Tポイントのデータを活用して 

企業向けにマーケティング支援サービスを 

共同開発していきます。 


2017年2月に 

スタートアップ支援の<Mistletoe>と 

教育事業を手がける新会社を設立しました。 


新会社の<T―KIDS>は 

柏の葉T―SITEで子ども向けスクールの

「T―KIDSシェアスクール」を開始。 


「自ら未来を切り開く力を 

身に付けてもらう」ことが事業の狙いです。 


2017年3月に 

映画事業やスタジオジブリを設立した 

<徳間書店>を買収しました。  


コンテンツ作りのノウハウを生かして 

商業施設の集客効果を引き出す狙いです。 


2017年7月には 

中国の<中信出版>との合弁会社である 

<中信出版日本>を設立しました。 


<CCCグループ>の書籍や雑誌などを 

中国の書店などに置くとともに 

中国への書店の出店も目指しています。 


2017年9月に 

韓国の地上波放送局<エスビーエス>と

 

日本で韓国のコンテンツ販売を手掛ける 

<PLAN Kエンタテインメント>を設立。 


韓国のドラマなどをTSUTAYA店舗で 

レンタルして利用者の来店促進を狙います。 


2017年11月から 

プライベートブランドの文房具や 

日用雑貨の販売を始めました。 


書籍と親和性の高い文房具などの商品を揃え 

<TSUTAYA>や<蔦屋書店>での 

集客力を高める狙いです。 


同じく11月から 

自社のインターネット動画配信サービスで 

初のオリジナル作品を配信しました。 


イケメン俳優やモデルが様々な課題に 

チャレンジするバラエティ番組です。 


2017年12月に 

女性誌「Ray」などを発行している 

<主婦の友社>を買収しました。 


コンテンツやキャンペーン展開のノウハウ 

読者層である主婦が好む商品などの 

情報を駆使して書店づくりに生かす狙いです。 


2018年4月には 

家電販売などを手がける新会社の 


<蔦屋家電エンタープライズ>を設立し 

卸販売や法人向けの販売事業を手がけます。 


 同じく4月には 

老舗書店である「旭屋書店」を運営する 

<旭屋書店>と<東京旭屋書店>の 

発行済み株式の30%強を取得しました。 


2017年5月時点の全国の書店数は 

約1万2500となり激減していますが 


この10年間で27%の書店が閉店して 

全国で書店がない自治体は20%強です。 


<CCC>の書籍事業の売上高は 

2位の<紀伊国屋書店>を引き離しています。 


2018年5月に 

写真プリント大手である<キタムラ>に 

株式公開買い付けを実施すると発表しました。 


買収を通じて写真関連の 

ノウハウを取り入れるほか  


店舗網や会員を<CCC>の事業に 

活用することなどを考えています。 


CD・DVDレンタル事業の売上高が 

年々減少傾向が続いている<CCC>は 


カフェを併設して文具や日用品も充実させた 

従来よりも居心地の良さなどを重視した 

大型の店舗を出店しています。 


家電と書籍を組み合わせて 

売り場を作る「蔦屋家電」や 


アートなどライフスタイルを提案するような

書籍を扱った「蔦屋書店」など


消費者を取り込む企画力は高いのですが 

自ら事業を運営するのではなく 


企業へアイデアを売る 「企画会社」としての立ち位置に 

軸足を切り替えました。 


今後は企画に特化してパートナー企業と共に 

販売促進をしていくことになります。 


そのための組織づくり 

人づくりが当面の課題になります。 


企画会社としてのビジネスモデルを 

構築している段階であると言えます。 


(次回ブログ=6月1日金曜投稿です) 

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『ビジネスモデル虎の巻』(仮題) 

著書の出版が決定しました❗️ 

経営者の方が自社のビジネスモデルを 

検証するための本(チェックリスト)です。 


(出版のブログ=火曜・木曜の投稿です) 

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このことから何を学べるでしょうか? 

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主要な事業が衰退する企業は…… 

それまでの事業に執着することなく 

それまでのノウハウを活かした

 新たな事業を起こしていく必要がある。 


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【ビジネスモデル9項目】 

◉理想のお客様◉協力者◉主要活動  

◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル 

◉提供する価値◉コスト◉経営資源 

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【経営の3原則】 

ミッション:会社の目的 

ビジョン :会社の目標 

バリュー :会社の行動指針 

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【ビジネスモデル進化論】 

強い者が生き残るのではない 

賢い者が生き残るのではない 

進化した者だけが生き残る 

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【ビジネスモデル活用法】 

現象をみるのではなく 

本質をみることで なすべきことが理解できる 

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【ビジネスモデル発想法】 

今日という日は 

未来のスタート地点である 

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経営コンサルタント

(経営12ステップ) 

(社)ビジネスモデルイノベーション協会  

(公認ジュニアコンサルタント 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

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〔投稿内容〕 投稿文の数字及び企業名などは 

日経新聞などの公開情報に基づいた 

記述に徹しています。 

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