こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


第232話のテーマは 

『自己否定する勇気と覚悟』です。 


(ブログ=月水金の平日投稿です) 

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住みやすい街になった大垣市 

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住居のある大垣市は住みやすい街で 

名神高速道路のインターチェンジは2カ所あり 


JR東海道本線は上りも下りも始発駅なので 

朝の通勤ではほとんど座ることができます。 


医療関係も充実していて 

大垣市民病院と大垣徳洲会病院という 

2つの大きな病院が大垣駅の南北にあり 


学校も東西南北の文字を有する 

小学校、中学校、高校を中心にして 

多くの学校が配置されています。 


これは岐阜県下でも有数の工業都市として 

発展してきた歴史が背景にあります。 


名古屋の通勤圏内(JR利用で30分)のため 

ベッドタウン的様相も見せはじめていて 


駅周辺には大規模な一戸建て住宅のエリアや 

大型マンションが次々と建てられています。 


当然のことながら買い物をするにも便利で 

駅前のアクアウォークやバローだけではなく 


イオンモール大垣やイオンタウン大垣といった 

ショッピングセンターでも楽しめます。

 

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<イオン>のビジネスモデル 

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1969年2月に 

<岡田屋><フタギ><シロ>の3社が 

共同仕入会社として<ジャスコ>を設立。 


同年3月には 三菱商事との共同出資で 

<ダイヤモンドシティ>が設立されました。 


ここから現在の<イオン>への 

成長と拡大の快進撃が始まっています。 


 今年2月には 

<イオン>と<ソフトバンク>と<ヤフー>が 

インターネット通販で3社連携することを発表。 


<イオン>だけを見てみても…… 


◉ネットスーパー(食品・日常品) 

◉キッズリパブリック(ベビー用品・玩具)

◉イオンスタイルファッション(衣料品・小物) 

◉イオンdeドラッグ(衣料品) 


など複数のネット通販事業を展開しています。 


<ヤフー>の「Yahoo!ショッピング」と 

うまく融合させることで 


これらの複数のサービスを統一的に 

まとめることができれば 

お客様の利便性を高めることができます。 


『アマゾンエフェクト』と呼ばれ 

<Amazon>での購入に圧倒され 


売上に伸び悩む流通各社にとっては 

打開策の一つの切り札になるやもしれません。 


2016年の3~8月期決算で 

7年ぶりの最終赤字になった<イオン>。 


国内の流通業界でトップを走る<イオン>は 

売上ではトップですが利益が伴いません。 


これは多くのM&A(合併・買収)で 

流通業界のトップになったことが原因です。 


イオングループの上場子会社は18社あり 

この時点で最終損益が上向いたのは12社です。 


しかし 

これらの利益を本体である<イオン>に 

計上できない構造になっているのです。 


もちろん 

大胆なグループ編成をすることで 

この問題は解消しますが 


<イオン>は子会社の独自性を重視する 

経営手法を取ってきました。 


2017年の3~8月期決算で 

前年同期比16%増の営業利益になりました。 


3~8月期としては11年ぶりに 

過去最高を更新しています。 


しかし 

総合スーパー(GMS)事業では赤字が 

縮小しましたが依然赤字が続いています。 


<イオン>はこの状況を打開するために 

次々とあらたな手を打っています。 


2015年から 

本格的に始めた「イオンスタイル」は 


シニア、家族層など地域に多い顧客の特性に 

的を絞った店舗づくりを進めていて 


全国に約50店を展開していますが 

好調な売れ行きを示しています。 


2016年12月に 

高齢者向けの簡易フィットネスジムを 

千葉県の実験店で実施しましたが 


これから首都圏の郊外を中心に 

年間10店の出店を目指しています。 


これは 

時間にも余裕のあるシニア層の取り込みを 

強化することが狙いです。 


2017年1月には 

スマホで買い物の代金を支払える 

クレジットカードと連動したアプリを導入。 


レジでかざすだけで決済するサービスが 

グループ内の全国8000店で利用できます。 


同じ1月には 

今後3年で化粧品売り場で専門的な接客をする 

アドバイザーを2.7倍に増やすと発表しました。 


これは 

店舗でしか提供できない接客により 

付加価値の高い商品の販売に繋げる狙いです。 


2017年3月から 

食器や寝具などの住関連用品で 

約8000品目のPB商品を展開しました。 


ブランド名は「ホームコーディ」で

統一性のある商品展開と売り場の演出で 

固定客を掴んでいくのが狙いです。 


また 

ショッピングセンターのノウハウを活用して 

「ディライト・デザイン・ラボ」の名称で 

内装デザインの事業を始めました。 


チェーン展開する食品や衣料などの 

小売店や外食店に提案をしていく狙いです。 


2017年5月には 

カンボジアで3年以内に30店を 

集中的に出店すると表明。 


ベトナムでは

現地スーパーチェーン2社と提携して 


食品スーパーを57店舗展開していますが 

早期に3倍の200店舗に増やします。 


ミャンマーでは食品スーパーを 

14店展開していますが5年後をメドに 

年間10店舗前後の出店を目指しています。 


これは国内の人口減少化を懸念して

急成長が見込める東南アジアでの 

本格的な店舗展開による売上拡大が狙いです。


さらに中国や東南アジアでは 

ボールプールなどの屋内型遊技施設の店舗を 

今後3年で2倍の660店の出店を目指します。 


一方、国内の店舗では 

店内の飲食サービスを強化するため 


50席以上の飲食スペースを設置して 

3年以内に約150店に倍増させます。 


これは 

家事の時間を減らしたい共働き家庭や 

高齢者などの店内飲食のニーズに対応します。 


他にも…… 


集客につながることを期待して 

<吉本興業>と映画事業で提携しました。 


中国の11月11日の「独身の日」に 

インターネットの大型セールを開催。 


アメリカの11月の「ブラックフライデー」に 

インターネットとリアル店舗でセールを開催。

 

簡単な清掃などの家庭の困りごとを代行する 

シニア向けのサービスを開始。 


2018年度に 

業務用のロボット清掃機を400台導入して 

閉店後に実施している床の清掃作業を無人化。 


このように総合スーパーの業績打開策として

あの手この手を打っています。


しかし

金融、不動産、ドラッグストアの3事業で 

営業利益を稼いでいても 


総合スーパーで営業赤字となっている以上 

インターネットでの通販の強化は

必要不可欠なのです。 


リアル店舗とインターネットでの 

成長路線を描いたビジネスモデルを 


構築できるか否かで 

今後の<イオン>の命運が分かれます。 


まさに

総合スーパーとして生き残れるかどうかの

瀬戸際に立っていると言えます。


(次回ブログ=16日金曜に投稿します) 

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このことから何を学べるでしょうか? 

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成功体験のある企業は…… 

業績不振になったときに 

これまでの業態から抜け出そうと考えても 

「従来の延長線上」で考えるため 

現状から脱出することができない。 


いままでの成功体験のビジネスモデルを 

一度ぶち壊して考え直すぐらいの 

勇気と覚悟が必要になる。 


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【ビジネスモデル9項目】 

◉理想のお客様◉協力者◉主要活動  

◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル 

◉提供する価値◉コスト◉経営資源 

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【経営の3原則】 

ミッション:会社の目的 

ビジョン :会社の目標 

バリュー :会社の行動指針 

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【ビジネスモデル進化論】 

強い者が生き残るのではない 

賢い者が生き残るのではない 

進化した者だけが生き残る 

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【ビジネスモデル活用法】 

現象をみるのではなく 

本質をみることで 

なすべきことが理解できる 

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【ビジネスモデル発想法】 

今日という日は 

未来のスタート地点である 

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経営コンサルタント(経営12ステップ) 

ビジネスモデルイノベーション協会 

 公認ジュニアコンサルタント 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

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〔投稿内容〕 

投稿文の数字及び企業名などは 

新聞などの公開情報に基づいた 

記述に徹しています。 

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