こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


第204話のテーマは 

『独り立ちしたビジネスモデル』です。 


—————————————————— 

ミーティングの場所はガスト高丘店 

—————————————————— 


コンサルタントの仕事を始める前に 

2年ほどの準備期間がありました。 


2013年4月に養成塾を卒業して 

半年ほどは近隣の卒業生たちと 


今後の活動について 

話し合いをすすめていましたが 


並行してオープンセミナーを毎月開催して 

コンテンツを固めていました。 


その後はチームを組むメンバーと 

隔週でミーティングをしながら 


ほぼ1年間を費やして 

チームのコンサルティングスタイルを 

固めていきました。 


そのミーティングの場所は 


名古屋東区泉にある 

「ガスト高丘店」です。 


そして 

2015年2月に社名を変更し 

広告業を全面的にやめて


翌月の3月から 

本格的にコンサルタントとして 

スタートさせました。 


—————————————————— 

<すかいらーく>のビジネスモデル 

—————————————————— 


<すかいらーく>が 

上場を廃止したのは2006年。 


そのころは過剰出店によるコスト増が 

経営を圧迫していました。 


経営再建のため 

<野村プリンシパル・ファイナンス> 

などから出資を受けて 


経営陣が参加する買収(MBO)で 

上場を廃止して経営改革に取り組みます。 


しかし2008年におきた 

リーマンショックの景気低迷により 


再建が難航して 

『すかいらーく』の看板は消滅。 


これ以降は低価格の業態である 

『ガスト』に転換しています。 


そして2011年に 

アメリカの投資ファンドである 


<ベインキャピタル>が 

<すかいらーく>を買収。 


立地に合った多くの業態を出店し 

顧客動向のデータを重視した 


食材の調達、物流の共通化 

メニュー開発や人材育成など。 


経営の改革と現場の改善に 

取り組んできた結果 


2016年12月期の

連結純利益は 


前年同期比20.5%増の 

過去最高を更新しました。 


このように<すかいらーく>の 

業績が上向いているため 


<ベインキャピタル>は 

2014年の再上場直後に 


約70%だった出資比率を 

2015年夏に約25%を売却して 


2度目になる 

今年3月の売却では 


残る保有株の約4分の1を売却して 

33%にまで下げました。 


さらに今年11月には 

残りの全株式を売却しました。 


<すかいらーく>の谷真社長は 

記者のインタビューに対して 


「<ベインキャピタル>からは 

 データや分析に基づく 

 意思決定を行うことを学んだ。 


 今後はデータで見えてきた顧客に対し 

 その店舗体験を向上させるための 

 店舗投資にも注力していく」 


と答えています。 


その言葉を裏付けるように 

今年11月に谷社長は 


「これから100億円超を投じて 

 店舗運営の情報システムを 

 全面刷新する」 


と話しています。 


テイクアウトのお客様が 

スマホで注文から決済まで 


完了できるようにして 

来店時の待ち時間を減らすなどの 


顧客の利便性を高めるための 

改善を実施していきます。 


さらには 

外食業界では常識になっている 

「24時間営業」を見直し 


大半の店舗で午前2時に 

閉店するようにしました。 


これからの外食産業は 

24時間年中無休のビジネスモデルを 


継続させていくのは 

かなり困難な状況になりそうです。 


その一方で 

2019年までの3年間で 

450店という過去3年間の出店の 


3倍の出店を目指すという計画を 

今年2月に発表しています。 


ふたたび 

過剰出店による業績不振に 

陥ることはないのか? 


一抹の不安を感じますが…… 


谷社長は 

「かつての積極出店とは異なる」 

と明言しています。 


いずれにしても 

<ベインキャピタル>からの手を離れ 


<すかいらーく>は独り立ちして 

経営していくことになります。 


今後の経営体制とともに 

あらたなビジネスモデルを 

構築する必要が急務になっています。 


(*ブログ=土日祝日を除く平日) 


—————————————————— 

このことから何を学べるでしょうか? 

—————————————————— 


業績を回復させた企業は…… 

いままでのリストラや 

経営改革という路線から脱皮して 


成長路線に転換するため 

あらたなビジネスモデルを 

構築する必要がある。 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

◉Amebaブログ: 

http://ameblo.jp/rabbit-g 

◉Ameba0wnd: 

http://www.shikumi.solutions 

◉Facebook: 

https://www.facebook.com/rabbit.hitoshi 

◉Facebook頁: 

https://www.facebook.com/hitoshi.business.model 

=========================== 

【経営の3原則】 

ミッション:会社の目的 

ビジョン :会社の目標 

バリュー :会社の行動指針 

=========================== 

【ビジネスモデル9項目】 

◉理想のお客様◉協力者◉主要活動  

◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル 

◉提供する価値◉コスト◉経営資源 

=========================== 

【ビジネスモデル進化論】 

強い者が生き残るのではない 

賢い者が生き残るのではない 

進化した者だけが生き残る 

=========================== 

【ビジネスモデル活用法】 

現象をみるのではなく 

本質をみることで 

なすべきことが理解できる 

=========================== 

【ビジネスモデル発想法】 

今日という日は 

未来のスタート地点である 

=========================== 

経営コンサルタント 

中部大学 非常勤講師 

愛知産業大学 非常勤講師 

岐阜県公認コミュニティ診断士 

ビジネスモデルイノベーション協会公認 

 ジュニアコンサルタント 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

〔投稿内容〕 

投稿文の数字及び企業名などは 

新聞などの公開情報に基づいた 

記述に徹しています。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~