こんにちは。 

渡邉ひとしです。 


第170話のテーマは 

『お客様の変化を先取りする』です。 


—————————————————— 

初期の会員になりました 

—————————————————— 


今から数年前 

中国の電子商取引最大手の 


<アリババ>が日本法人を 

設立して試験運用している頃に 


地域の中小企業の 

海外進出や海外取引支援のために 

会員になったことがありました。 


試験運用だったこともあり 

ほとんどフォローがなく 


すべて英語での取引になるため 

苦労したことを思い出します。 


その頃は 

広告ビジネスのかたわらで 

企業支援をしていたのですが 


経済産業省の中部エリアを管轄する 

<中部経済産業局>や 


<中小企業基盤整備機構>に 

よく通っていました。 


というのも 

一般社団法人を設立してときに 

その顧問に迎えた方が 


<中部経済産業局>の 

元課長だったことが縁でした。 


そして官庁に出入りしていた頃に 

<アリババ>の日本進出を知りました。 


—————————————————— 

<アリババ>のビジネスモデル 

—————————————————— 


<アリババ>の創業者は 

馬雲(ジャック・マー)氏ですが 


ソフトバンクの孫正義氏に 

事業プレゼンテーションをして 


5分ほど聞いた孫氏が 

3000万ドルの出資を申し出ると 


馬氏が「2000万ドルで良い」 

と言ったという逸話があります。 


真偽のほどはわかりませんが 

孫氏の決断の早さを物語っています。 


その<アリババ>が 

今月の10日に 


あの<Amazon>の時価総額を 

上回ったというではありませんか。 


これには正直おどろきました。 


1999年に創業してから 

B2Bの電子商取引(EC)を進め 


2003年に 

ネットショッピングモールの 

「淘宝網(タオバオ)」を開設し 


2004年に 

電子決済サービスの 

「支付宝(アリペイ)」を 


スタートさせたことで 

飛躍的に業績が伸びていきました。 


現在では 

・ネット通販 

・決済サービス 

・クラウドサービス 

・物流サービス 

などなど。 


その事業内容も 

多岐にわたっています。 


中国14億人の人口のなかで 

小売りの総額に占める 


ネット通販の比率は 

2011年に約4%だったのが 

2016年に約15%に増えています。 


そして 

このネット通販の市場シェアは 

<アリババ>が57%です。 


今年の6月には 

<アリババ>が中国の消費市場が 


2021年に680兆円ほど 

になると予測を発表していて 


中国の中間所得層の拡大が 

一層増えるとみています。 


しかし<アリババ>は 

ネットの市場だけではなく 


今年1月には 

百貨店大手の<銀泰商業集団>に 

買収の提案をしています。 


<銀泰商業集団>は 

29の百貨店と 


17のショッピングセンターを 

運営しています。 


2月には 

小売り大手の<百聯集団>と 

提携すると発表しています。 


<百聯集団>は 

約4700の百貨店や 


ショッピングセンターを 

運営している国有企業です。 


これは 

ネット通販とリアル店舗を連動させた 

ビジネスモデルを構築する狙いで 


いわゆる 

「O2O(注1)」の 

事業戦略を進めようとしています。 


海外では 

東南アジアに軸足を置いて 


フィリピンの<ラザダ>を 

買収しましたが


今年から東南アジアへ進出してきた 

<Amazon>との熾烈な戦いが 

繰り広げられるだろうと思います。 


<アリババ>の創業者で 

会長職の馬雲氏は 


中国の杭州に 

人工知能などの先端技術分野の 


研究所になる「達摩院」の設立を 

今月10月に発表しました。 


1千億元(約1兆7千億円)の 

投資額になるということですが 


数年後には 

新たなビジネスモデルを 

構築することになるでしょう。 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

◉Amebaブログ: 

http://ameblo.jp/rabbit-g 

◉Ameba0wnd: 

http://www.shikumi.solutions 

◉Facebook: 

https://www.facebook.com/rabbit.hitoshi 

◉Facebook頁: 

https://www.facebook.com/hitoshi.business.model 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

*注1=O2O 

(オンライン・ツー・オフライン) 

インターネットなどのオンラインから 

リアル店舗のオフラインへ 

お客さまを呼び込む手法のこと。 


—————————————————— 

このことから何を学べるでしょうか? 

—————————————————— 


成長する会社は…… 

現状の業績に 

満足している暇はない。 


お客様の変化を先取りして 

対応できる準備を済ませ 

お客様が変化するのを 

待ち構えている。 


=========================== 

【経営の3原則】 

ミッション:会社の目的 

ビジョン :会社の目標 

バリュー :会社の行動指針 

=========================== 

【ビジネスモデル9項目】 

◉理想のお客様◉協力者◉主要活動  

◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル 

◉提供する価値◉コスト◉経営資源 

=========================== 

【ビジネスモデル進化論】 

強い者が生き残るのではない 

賢い者が生き残るのではない 

進化した者だけが生き残る 

=========================== 

【ビジネスモデル活用法】 

現象をみるのではなく 

本質をみることで 

なすべきことが理解できる 

=========================== 

【ビジネスモデル発想法】 

今日という日は 

未来のスタート地点である 

=========================== 

経営コンサルタント 

中部大学 非常勤講師 

愛知産業大学 非常勤講師 

岐阜県公認コミュニティ診断士 

愛知県商工会連合会 EXPERT講師 

ビジネスモデルイノベーション協会会員 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

〔投稿内容〕 

投稿文の数字及び企業名などは 

新聞などの公開情報に基づいた 

記述に徹しています。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~