こんにちは。
渡邉ひとしです。
今日のテーマは
『新時代を切り開く、海運会社』です。
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むかし読んだ本を思いだす
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あなたは
「坪内寿夫(ひさお)」という名前を
ご存知ですか?
若いころは
経営者の本を読むことが大好きで
「再建王」と呼ばれた
「坪内寿夫(ひさお)」氏の
経営についての本を
まるで、秀逸な小説のように
読了したことが思い出されます。
なぜ、このような
お話しをするかというと
当時の、坪内氏は、
来島どっく(現、新来島どっく)を
再建させたことが有名で
私が読了した本も
「来島(くるしま)どっく」の
再建ストーリーでした。
来島どっく、といえば
造船会社ですから
とうぜんですが
その本には、海運会社も登場してきます。
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新会社のビジネスモデルを考える
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7月の報道で
知ったことですが
海運会社の大手3社が
コンテナ船の持株会社を設立しました。
大手3社とは
日本郵船、商船三井、川崎汽船の
3社のことです。
来年4月から
本格的に営業開始するそうですが
とても興味を持ったことがあります。
それは
新会社の「ビジネスモデル」が
従来の海運会社のビジネスモデルから
大きく変わりそうだということです。
それは
なにかと言うと
巨大な船の、「自動運転」です。
クルマと違って
船の場合は「自動運航」といいますが
人工知能を使った「自動運航」に
あらたに取り組んでいくことになります。
ご存知のように
「人工知能」を活用するためには
膨大なデータが必要になりますが
すでに、日本郵船の
約40%のコンテナ船には
船の運航に関するデータを
収集するセンサーがついています。
のこりの2社のコンテナ船にも
センサーをつけることで
3社が所有する
コンテナ船の収集できるデータは
さらに膨大な量になります。
それらのデータを
活用することで
人工知能の精度を
高める狙いがあります。
それだけではありません。
現在のクルマが電子化されてきて
まるで電子機器に車輪が
付いているようになっていますが
大型コンテナ船も
その、おおきさに関係なく
どんどんと
デジタル化が進んできています。
そのため、日本郵船も
データ活用の子会社を設立して
「自動運航システム」を
実現させるため
造船会社や機器メーカーと
協力して取り組んでいます。
新会社の ビジネスモデルを考えると……
「⑶ 主な仕事」の項目に
「データ蓄積」と
「自動運航システムの開発」が加わります。
「⑸ 協力者、供給者」の項目に
「大手3社」と「造船会社」や
「機器メーカー」が加わります。
「⑺ 設備・機器・資金」の項目に
「センサー」や
「データ解析」などが加わります。
どうでしょうか?
新会社のビジネスモデルを
すこし考えただけでも
従来の海運会社とは
かなり様相が変わってきています。
しかも
海運会社の未来に
すこしワクワクしてきませんか?
記者会見で
日本郵船の内藤社長が
『コンテナ業界のアップルになる!』
と発言した気持ちがわかります。
もちろん、これからが
たいへんな道のりになるとは思いますが
ぜひ
日本の海運会社に
勝利の女神がほほ笑むように
祈りたいと思います。
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▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼
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ビジネスモデルは…
取り組む課題によって
複数の項目に
影響をおよぼすことになる。
ビジネスモデルに…
明るい未来が見えたとき
その事業に、「希望の光」がさす。
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<ビジネスモデルの9項目>
⑴ 誰に =理想のお客様
⑵ 何を =商品・サービス
⑶ どのように =主な仕事
⑷ なぜ =選ばれる理由
⑸ 誰と =協力者、供給者
⑹ どこで =販路・販促
⑺ いくつ =設備・機器・資金
⑻ いくらで =収益方法
⑼ どれだけ =原価・経費
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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)
ビジネスモデルイノベーション協会 会員
愛知県商工会連合会 エキスパート講師
岐阜県公認 コミュニティ診断士
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
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株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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