6日日曜日は、定期的に 

カラダのメンテナンスをお願いしている 

整体院へいきました。 


今日のテーマは 

『おもしろいアイデアの出しかた』です。 


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整体院の先生がオモシロイ 

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ここの整体院の院長は 

とても話し好きなひとなので 


約2時間ほどの整体のあいだは 

話しっぱなしの状態です。 


若い頃に アメリカに在住していたこともあり 

ノンフィクション系の歴史小説を 

2冊出版しているだけではなく 


ドラッグストアで 

働いていたこともあるので 


いろいろな方面での 

知識と体験をお持ちです。 


その日に 

話しかけられたことは 

地方行政のあり方の話でした。 


お話しの骨子は 

「なぜ、役所は地域の活性化に  

本気で取り組まないのか?」 

ということでした。 


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ありえないアイデアの方がおもしろい! 

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ほんとうは 

話しかけた先生も 

その答えを知っています。 


あなたも、間違いなく 

十二分に承知しているはず。 


でも、その話しをしてきた理由は 

「それでも、なんとかしたい!」 

という気持ちが強かったからだと思いました。 


その気持ちを想像しながら 

そこで答えたことは…… 


『トップが変われば  

きっと、役所も変わりますよ。』 


あなたもご承知の通り 

役所(役場)は独自に 

何かを起こそうとする機関ではなく 


首長や議会で議決されたことを 

とどこおりなく推進する機関ですから 


いわゆる 

政治が変革を主導すれば 

役所(役場)は問題なく変わります。 


『だとすると  

トップは何をすれば変わると思いますか?』 


『たとえば  

岐阜駅前の広場に  

金色の信長像が立ってるけど 

  

誰ひとりとして

自慢するひとはいない……。』 


さらに続けて 

先生から問われたので 


『たとえば、あの信長像を  

高さ50メートルぐらいの  

おおきな像にして  


最上階を展望レストランにすれば  

観光客も増えるかもしれませんね。』 


『しかも  

その信長像から岐阜城まで  

ロープウェイを走らせても面白いし  


岐阜城の麓を  

楽市楽座のフリーマッケットにすれば  


信長が考えた「町のにぎわい」が  

少し戻ってくるかもしれませんよ。』 

 

そこまで言うと 

先生が大爆笑しはじめました。 


『それは、面白い!  

それは、素晴らしい!』 


もう10年以上のお付き合いになりますが 

先生が大笑いした声を初めて聞きました。 


『じゃぁ、その時は  

どんな触れ込み(*注1)で  

岐阜をアピールするんですか?』 


と、ふたたび 

先生に突っ込まれたので 


 『「天下布武(*注2)のまち」で  

いいと思いますよ。  


その言葉のなかには  

「岐阜」というネーミングの意味や

  

信長の「天下平定」と  

「平和への願い」が含まれているので  


すでに  

「岐阜ストーリー」はできていますよ。』 


そこまで言うと 

『ぜひ、市長か、知事になってください。』 


と、先生から 

からかわれました。 


『でも、どうして、話しだけで  

こんなに楽しくなるんですかね?』 

と先生に問われ 


『先生、それはバカなことだからですよ』 

と答えました。   


あまりにもバカなことだから 

実現したら面白そうだと 

感じるのではないでしょうか。 


そもそも、文化は 

「馬鹿げたことから始まっている。」 


そんな感覚を持っているので 

私は、アイデアを出すことが 

いつも、楽しくなります。 


おそらく 

前職(広告会社)の影響も 

おおいにあると思います。 


・「常識の範囲」とか 

・「前例にしたがって」とか 

・「安心・安全」とか 


 そういった縛りのなかで 

考えるアイデアは 

しぜんに 

スケールの小さな 

アイデアにとどまります。 


「スケールの小さなアイデア」に 

ワクワクするお客様は 

いないと思った方がいいでしょう。 


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*注1=触れ込み(ふれこみ)

  事前に宣伝すること。  

 イベントなどの開始前にアピールすること。 


*注2=天下布武(てんかふぶ)  

 織田信長が「天下泰平の世をつくる」  

 と宣言したこと。 


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 ▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼ 

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事業を考えるとき… 

「安心・安全」や「常識的な範囲」で 

考えることも大事だが 


・お客様にとって、どのように見えるか? 

・お客様が、どれだけ楽しめるか? 


という視点が欠けているばあいは 

その事業の成功する確率は 

ほぼゼロに等しい。 


それはビジネスモデルの…… 

「④選ばれる理由」が 

欠落している状態である。 


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<ビジネスモデルの9項目> 

①誰に    =理想のお客様 

②何を    =商品・サービス 

③どのように =主な仕事 

④なぜ    =選ばれる理由 

⑤誰と    =協力者、供給者 

⑥どこで   =販路・販促 

⑦いくつ   =設備・機器・資金 

⑧いくらで  =収益方法 

⑨どれだけ  =原価・経費 

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築) 

ビジネスモデルイノベーション協会 会員 

愛知県商工会連合会 エキスパート講師 

岐阜県公認 コミュニティ診断士 

愛知産業大学 非常勤講師 

中部大学 非常勤講師 

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株式会社 未来デザインカンパニー  

代表取締役 渡邉ひとし 

ご感想はこちらへ:rabbit@ogaki-tv.ne.jp 

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