『新聞の見出しを読んで、興味がわいた。』

そして、本文を読んでなっとくする。


あなたが、ニュースを読む場合

どんな見出しが、気になりますか?


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テレビゲームが懐かしい

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『アップルのくびき(※注1)

 ゲームで解く ヤフーが脱アプリ』


先日の日経新聞の見出しですが


ヤフーの新ゲームシステム

「ゲームプラス」

のことを指しています。


しかし

この見出しを見ただけでは

何が画期的なのかわかりませんね。


私がテレビゲームを始めたのは

任天堂のファミリーコンピューター

8ビットの時代です。


やがて

スーパーファミコンが発売されて

16ビットCPUになりました。


「ドラゴンクエスト」

「ファイナルファンタジー」

「信長の野望」

の3本がお気に入りソフトでした。


そして

1994年プレイステーション発売をみて

スーパーファミコンから

プレイステーションへ移行しました。


ゲーム機を換えた理由は

お気に入りソフトが

プレイステーションで発売されるから。


このとき

今までの「ROMカセット」から

「CD-ROMソフト」に変わったのです。


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業界地図を書き換える、主役交代

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1997年に

「ファイナルファンタジーVII」が発売され

「ドラゴンクエスト」も発売が予定されるなど


一気に

テレビゲーム業界の主導権を

ソニーが、任天堂から奪取しました。


業界のトップに君臨していた任天堂を

なぜ?

後発のソニーが追い抜けたのでしょう。


ひとつは

「ソフトの低価格化」です。


「ROMカセット」から

「CD-ROMソフト」に変えたことで


ゲームソフトの価格を、今までの

6割程度に抑えることができました。


ふたつ目は

「ゲームの表現品質の向上化」です。


「CD-ROMソフト」にすることで

大容量化が実現できました。


みっつ目は

「サードパーティ(※注2)の取り込み」です。


ゲームメーカーが参入しやすいように

安価で開発機器を提供するなど

開発者の支援をしていきました。


実は、前職の会社で

プレイステーションのゲームソフトを

3本続けて開発したことがあります。


このときに、ソニー側から

開発機器の提供の話がありましたが


なんと

当時のスペック程度の

マッキントッシュのパソコンで

ゲームソフトを作りました。


そして、ソニーの担当者から

「どうやって作ったのか?」

と驚かれたことを思い出しました。


まだ他にも

販路や販促手法などの

理由はありますが


つまりは

ゲーム業界でのビジネスモデルを

新たに構築したことが勝因なのです。


さて、本題に戻りますが

ゲームのサイトへアクセスすれば


すぐにゲームができた時代から

アップルストアやグーグルプレイで


アプリをダウンロードして

ゲームをする時代に変わっています。


ある意味、アップルやグーグルの

アプリを介さないと

ゲームができないという状態に対して


今回、ヤフーが

以前のようにサイトへアクセスすれば

いつでもすぐに

ゲームをプレイできるようにしたのです。


スクウェア・エニックスなどの

ゲームメーカー52社が参加を表明し


18日のスタートから

スクウェア・エニックスなどの

新作ゲーム39作品を楽しめるそうです。


これも

通信の大容量化や

ソフト技術の進歩で可能になりました。


つまり

ビジネスモデルの一部を

あらたに書き換えたことになります。


*注1)くびき

 このばあいは「自由を束縛する者」

 という意味になります


*注2)サードパーティ

 このばあいは プレイステーションに

 対応するゲームソフトを提供している

 企業のことになります


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▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼

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技術の進歩で…

いままで常識だったことが

あらたに書き換えられる。


他者との協力で…

お客様への、あらたな売り方や

あらたな提供方法などが変わる。


ビジネスモデルは……

すべてゼロからつくるのではなく


いままでのビジネスモデルの

一部を変えることで


つぎの時代に適合した

ビジネスモデルに変えることができる。

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<ビジネスモデルの9項目>

①誰に    =理想のお客様

②何を    =商品・サービス

③どのように =仕事の内容

④なぜ    =選ばれる理由

⑤誰と    =協力者、供給者

⑥どこで   =販路・販促

⑦いくつ   =設備・機器

⑧いくらで  =収益方法

⑨どれだけ  =原価・経費

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)

ビジネスモデルイノベーション協会 会員

愛知県商工会連合会 エキスパート講師

岐阜県公認 コミュニティ診断士

愛知産業大学 非常勤講師

中部大学 非常勤講師

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株式会社 未来デザインカンパニー 

代表取締役 渡邉ひとし

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