昨日は、『先代社長を超えて………。』
という、お話しをしましたが、
今日も、引き続き、
先代社長から事業を承継してからのことを
お話ししたいと思います。
昨日も言いましたが、
事業を承継してから、3年(程度)は、
先代社長の踏襲をしていくことが得策だと、
私は考えています。
織田信長が、最も恐れた武将・武田信玄。
その信玄の遺言の一つが、
「3年の間、自分の死を隠し、国の安全を保て。」
でした。(※注❶)
もちろん、戦国時代の武将と、
現代の経営者を同一視するつもりはありませんが、
先代から承継した後継者が、
本人の思うままに動かせるようになるまでに、
それなりの時間の経過が必要で、
それが、3年(程度)という年数であることは、
今も昔も変わっていないように思います。
なぜならば、
・組織(会社、軍団)に馴染む
・采配(経営、軍議)の場数を踏む
・部下(社員、将兵)を掌握する
・ライバル(競合会社、諸国武将)の動向を掴む
・商品(営業力、軍事力)の強化
などなど。
先代社長から、事業を承継して、
後継社長が「やるべきこと」は、
まさに、山積みだからです。
まずは、足元をガッチリと固めることが、
後継社長の「喫緊の課題」になります。
そして、足元を固めるための、
最も重要なことは…
先代社長が築き上げた、
「経営の軸」である『ミッション』です。
ミッションは、企業によって、
呼び方がいろいろあります。
・家訓(長寿企業に多い)
・社訓
・社是
・経営理念
・企業理念
など。
創業者の想いが詰まった言葉が
まさに、『ミッション=使命』です。
このミッションは、変えてはいけないものです。
なぜなら、
創業者が築き上げた「会社の原点」だからです。
つまり、創業者が苦労して、
今まで会社を築きあげてきた、
「会社経営の原理原則」だからです。
違う視点から見れば、
会社が継続してこられた「要(かなめ)の信念」です。
この、「要(かなめ)の信念」があったからこそ、
お客様に求められ、
お客様から選ばれる会社であり続けたといえます。
事業を承継した社長といえども、
変えてはいけないものがあるのです。
・会社の原点
・会社経営の原理原則
・要(かなめ)の信念
これらを変えてしまうことは、
会社をおかしくしてしまうことにも、なりかねません。
「当たり前のこと」をする。
これしかありません。
経営の本質、経営の王道。
経営に「近道」はありません。
経営の本質を見つめ、
経営の王道を歩んで行きましょう!
そのためには、良き相談相手を見つけることが、
もっとも重要です。
[頑張れ! 2代目社長!]
☆2代目社長を応援します☆
※注❶
楠戸義昭氏:著書『戦国武将名言録』より
