昨日の打合せは長丁場になりましたが、

とても有意義な時間でした。


その打合せ中に、

「渡邉さん、事業のパートナー選びは難しいですね。」

と言われた言葉で、反射的に考えたこと……。


ビジネスをする上で、

自社単独で、全てを賄うことはほとんどありません。


・材料を仕入れたり

・運搬や梱包・発送を依頼したり

・デザインを発注したり

・販売を委託したり


何某か(なにがしか)の作業などを

外部に依存せざるを得ません。


特に、ここ数年で、加速度的に、

外部と協力して仕事をすることが増えてきています。


例えば、

Amazonや、ZOZOTOWNなど、


インターネットで商品を販売する場合、

宅配業者の存在が無ければ、全国に、短時間で、

自宅へ商品を届けられません。


しかも、大量の商品を宅配することになるので、

そのコストも膨大になります。


当然、そのコストを抑えるため、

宅配業者と取り決めした料金があるはずです。


このように、通常の料金で取引きするのではなく、

お互いが承諾した上での、2者間の契約が、

パートナー契約(業務提携など)になります。


ビジネスモデルを考える場合も、

9つの構築ブロックの内、

「パートナー」という構築ブロックが存在します。


この「パートナー」の構築ブロックでは、

パートナーシップを4つに分類しています。


① 非競合企業による戦略的アライアンス

② 競合企業との戦略的アライアンス

③ 新規事業立ち上げのためのジョイントベンチャー

④ 確実な供給を実現するためのバイヤー・サプライヤーの関係

(引用:「Business Model Generation」)


文頭の、「事業のパートナー選びは難しいですね。」

という言葉は、


パートナーという意味を、

性善説的、好意的関係…、

という観点から見ているに違いありません。


裏切られた経験のない経営者や、

人の良い個人事業主の方に、

当てはまる傾向が強いのではないでしょうか。


実際には、シビアな交渉が待っています。


例えば、パートナーの相手が、

・大企業の場合

・中堅企業の場合

・中小企業の場合

・個人事業主の場合


という、規模の大きさの違いでも、

そのアライアンスの内容は変わってきます。


規模の違いだけではなく、

・お互いの役割の違い

・事業への貢献度の比率

・リスクの大きさ

などなど。


さらに、2者間ではなく、

3者間以上の複合体になれば、

その交渉も、複雑になりやすくなります。


『事業のパートナー選びは難しいですね』


この、一見、単純そうな言葉に含まれる、

本来の意味合いは、

「知る人ぞ知る」、複雑な連想を思い起こします。


真に経営を学ぶということは、

決して、座学で学べるものではありません。


10代の頃は水泳部に所属していましたが、

本を読んだだけで、背泳ぎやバタフライで、

100メートル泳げるとは思えません。


同様に、本を読んだだけで、

真に経営が理解できるとは、思えません。


もちろん、本を読むことは大事ですが、

何より、社長にとっては、

「経営の実践」で学び得た、「経営感覚」こそが大事になります。


「当たり前のこと」をする。

これしかありません。


経営の本質、経営の王道。

経営に「近道」はありません。


経営の本質を見つめ、

経営の王道を歩んで行きましょう!


そのためには、良き相談相手を見つけることが、

もっとも重要です。


[頑張れ!! 2代目社長!]

☆2代目社長を、応援します☆