●●●今日もありがとうございます●●● 【VOL.50】
心地よい ピアノリサイタルを聞いた夜は、
そのまま まっすぐ家に帰れませんよね。
つい つい 足はネオン街へ向います。
演奏で興奮した気持ちを ・・・ 少し静める距離です。
この店も 半年振りです。
『こんばんは!』
『はい、いらっしゃい!!』
『あら、 何て久し振りなの???』
っと ・・・・・・やはり言われてしまいました。
少し背の高い椅子に座ると、
手際よく おしぼりが渡されます。
ちょっと 汗ばんだ顔を 押さえるように拭きながら、
店内を グルッと 見回しましたが・・・、
特に 半年経っても 変わっているところは無さそうです。
このお店に 取り敢えずビールは有りません。
よく冷えたグラスに クラッシュド・アイスが入れられ、
適度な量の 焼酎が 注がれます。
そして グラスが目の前に出された すぐ後に、
スッと 突き出しが出されます。
何故? クラッシュド・アイスなの・・・? と言うと、
ビールの置いてない このお店では、
渇いた喉を 潤すためにも、
適度な量の焼酎に クラッシュド・アイスを加えて、
勢いよく 喉を潤わせて貰いたいという気持ちの1杯です。
喉を潤わせた その頃には、
『1杯目に いきますか?』とマスターに聞かれ、
『そうだね。』ッと言いながら ・・・顔を上げると、
左手にロックグラスを持ち、
右手で数個の アイスを入れようとしている、
余裕のある マスターの顔が見えました。
このお店のカウンターの奥には、
普通のお店で目にすることが出来ない焼酎が
所狭しと並んでいます。
佐藤、村尾、なかむら、海童、小鶴、
森伊蔵、ひとり歩き、赤兎馬、島美人、
宝山、萬膳庵、屋久島、三岳 などなど・・・。
どうして 珍しい焼酎が有るかというと、
お店のママが 鹿児島の蔵元の娘で、
大抵の焼酎を 取り寄せることが出来るからです。
1杯目は 最初の飲み心地を考えた
マスターの お薦め焼酎です。
一口飲んでから、
その焼酎の銘柄を聞き、
その焼酎の 特徴と故郷を教えてもらう。
焼酎の1杯目を 半分ほど飲んだ頃に、
野菜ベースのスープ が大きなお椀で出てきます。
1杯目を 飲み干す頃には、
次の1杯 をマスターが作り始めます。
2杯目を 半分飲んだ頃には、
新鮮な魚を煮付けた お皿がスッと出てきます。
そして 3杯目。
コレは 一口飲んだだけで 『うぅ~ん、濃い。』
舌に 焼酎の強い アルコールが滲みます。
そして 半分を飲んだ頃には、
野菜タップリに 少し甘いお味噌を絡めたお肉が
スッ~と 出てきます。
そして 4杯目。
これは 舌に なめらかな滑り具合の 焼酎です。
コレを、 飲み干す頃に 出てきたのが、
美味しく炊けた白いご飯に、
カタチのしっかりした 生卵。
タマゴご飯の出番です。
普段の 2倍は食べているのに、
美味しいモノを目の前にすると・・・
何て 調子の良い 胃の働きでしょうか?
スルスルと タマゴご飯を 食べることが出来ます。
凄いですね。
ヒトの胃袋は 多少の融通は利いてしまうんですね。
そして 最後の5杯目は・・・、
クセの無い、 スッキリした口当たりの良い 焼酎です。
このお店では お客の様子を見ながら・・・、
そのヒトに合った 丁度良い 焼酎 を出してくれます。
もちろん!!
自分で好きな焼酎を 頼むことが出来ます。
でも、美味しく いろいろな銘柄を楽しみたい方には、
お店のマスター に選んで貰う方が お得です。
『ごちそう 様っ!』
『は~い、お一人様 5千円デ~ス。』
そうなんです。
普通のお店で飲めない焼酎 を5杯飲んで、
美味しいサカナ をコースで食べて、
・・・ 5千円です。
誰にも教えません、このお店は。(笑)
(せこい!! 急にココロが狭くなってますね。)
今度、御一緒した時に ご案内しますよ!!
では、それまで。

