短編3話の映画だった。

最初のシーンでランドセルを背負った登場人物に戸惑った。
 
大人になり子供もいるし。
 
ある程度の経験をしてきた自分が見る映画じゃない?
 
そう思ったからだ。

ところが…。

主人公とヒロインの心の距離を上手に描き。
 
自分にもあった「あの頃」を思い出させてくれた。

トラブルで起こってしまう「時間」のハプニングは。

待たせている方が辛いのか。待っている方が辛いのか。

それぞれの感情を見ていて感じさせてくれた。

自分にあった「あの頃」は待たせている方だった。
 
寒い真冬の夜で1時間以上遅れてしまっていた。
 
俺からの最初の言葉は。

「ごめん。」

ううん。大丈夫。

彼女の手に触れるととても冷たくなっていて。

心がキューっとよじれるような感覚になったのを今でも覚えている。
 
懐かしい思い出だ。

若い頃はその時ある世界が全てで。

大人になると若かった自分の視野の狭さに驚いてばかりだけど。

3話目の2人の心が離れていく姿はリアルそのものだった。

そして個人的な一番の見所は深海監督のインタビュー。

あんなに真摯に受け答えをしているのがすごいと思った。

一つ一つの質問を丁寧にわかりやすく話していた。

そこまで考えているのか。と思うものばかりだ。

「んーそうだな。」

という口癖は昔からなんだとおかしくもなった。